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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第十七話】
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「っ……、動かないとただの的になってしまう……!」


 いつの間にか震えは止まり、俺はアリーナを駆け巡る様に走り抜けていく――。

その間も降り注ぐビームの弾雨が此方のシールドバリアーに当たり、アリーナの地面に当たって、その地面をえぐりとる様に弾けたりした――。


「くっ……武器を!このままじゃ、なぶり殺し状態だ……!!」


 言うや、呼応するように村雲の展開可能な装備一覧が現れる。

 その間も降り注ぐビーム射撃、周りに浮いている西洋の槍状の物が盾となり、代わりに当たって破壊されていく。


「デコイが第三世代装備とは、お笑いですわね!」

ビシュゥッ――!!

 ドォンッと俺の代わりに当たる槍状の兵器、名前は『八式・天乃御柱』というらしいが、武器項目には載っているものの、使えないようであった。

 いつまでも武器項目欄を眺めてても仕方ない…選ばないと…!

 選ぶと言っても刀と弓の二択だが…。


「…やるしかないっ!」


 俺はISの武装、弓《疾風》を呼び出し、展開した。

キィンッ…!

 高周波の音と共に、左腕から粒子が放出され、弓の形へと形成されていく。

 刃がついた弓…?

 いや、今は考えても仕方ない、矢も用意しないと!


「ふふん、かろうじて射撃武器があっても弓で銃に挑もうだなんて……笑止ですわ!」


 その言葉を吐き、直ぐ様セシリアの射撃が俺を襲う、だが残っている八式・天乃御柱が盾として俺の代わりにビーム射撃を受け、破壊されていく。

 その間、矢をつがえ…俺は弦を引き――矢を放つ。


ビュォッ……!


 矢が空気を切り裂き、勢いを失わないままオルコットさんのシールドバリアーに直撃した。


「あ、当たった…?」

「わ、わたくしに当てましたの……?」


互いが当てた当てられたという状況に驚き、そのまま立ち尽くす――。


「……ッ!今が好機!」


 そう思うや直ぐ様新たな矢をつがえ――。


「…!やらせませんわっ!!」


 セシリアは銃のトリガーを引き、左右に身体を振り、此方に狙いを付けさせないように避けつつも射撃を行ってきた。


「くっ…動きながら射てるか…!?」


 右方向へと走りながら、弓を構えて――だが。


「もう当たるわけにはいきませんわっ!行って、ブルー・ティアーズ!!」


 そう叫ぶセシリアの機体から四基の自立機動兵器が射出される。


「なっ…!?よくロボット物で見るような稼働兵器なのか…!?」


 迫るブルー・ティアーズと呼ばれる自立機動兵器、その砲口が光り、ビーム射撃が此方へと襲う。


「く
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