SAO編−白百合の刃−
SAO38-大自然の迷路
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るよね。
「んなもん、気にすることねぇよ!」
「あら、赤の戦士ちゃんは素直に行かないのね。お姉ちゃん関心しちゃった」
「いつから、あたしは調子乗りすぎ野郎の妹になったんだ! バカにし過ぎんじゃねぇよ! あと、ちゃん付けで呼ぶな!」
「漫才するなら路上で寂しくやっていたら」
「んだとゴラァ!」
赤の戦士と狙撃者のやり取りを見向き、漆黒は毒を吐きながら怪しげな巨大扉へ近寄った。
ちなみに赤の戦士は漆黒に吠えるように叫んだがガン無視していた。
「漆黒、なんでそっちに近寄るの?」
「単純な頭を持つ人は一生わからなくていいわ」
「教えてもいいじゃないか!」
ここがボスの部屋ですってわかりやすく知らせるなんて、絶対に罠だと思うのに、彼女はどうして近寄って調べるんだ。
「漆黒は怪しいから怪しいのよ」
「どう言うことですか?」
私は剛姫に訊ねる。
「いかにも罠がありそうな巨大な扉。わたし達にそう思わせるようにさせて、実際は文字通りの可能もある……そうでしょ、漆黒?」
「そうよ」
剛姫は私に説明したらニコッと微笑んで怪しげな巨大扉を調べ始めた。
そう説明されたら、確かにそう思える。わざわざ書かれている文字を私達は怪しいと認識させて遠回りの道を進んで攻略する。でも、書かれている文字が嘘だとは絶対ではない。わざわざ教えているのを素直に受け入れると近道で攻略出来る可能もある。
人間心理って言う奴か……頭の中が“もしも”で増殖中だ。
剛姫がおもいきって、怪しげな扉を押し開き中の様子を確認してから数秒後。
「何もなかった」
本人の口から状況を説明した。怪しげなのは見た目だけで調べたら何もなかったと言う。人間心理でたどり着いた結果としては微妙だ。
難解である宝の地図を解読したのに宝の中身は何もなかった感じと一緒だ。
「な〜んだ、そのままボス戦でクリアじゃないんだ〜。悔しい」
狙撃者はそう言うが、表情や素振りがまったく浮かんでこない。とても悔しがっているのには見えない。
「なんだよ、一から攻略か。チッ」
赤の戦士は舌打ちするけど、若干期待していたよね? それは私も同じではあるけどさ。
つか、この怪しげな扉は単なるイタズラかよ。いらないじゃんか。
「まぁ、素直に行ったら何もなかったところで攻略しに行きましょうか」
剛姫が先頭になり、元々進めようとした入り口の扉を開き先へ進んだ。
後に続いて赤の戦士、鋼の騎士と言う順で進んだが……何故か私、キリカこと白の剣士を含めた、漆黒と狙撃者は流れのまま行かずに立ち止まっていた。
「なんで続かないの?」
「だって、あたし最後。つまり後方がいいのよね〜」
「貴女が行けばいいでしょ、バカなの?」
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