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SAO編−白百合の刃−
SAO38-大自然の迷路
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イヤー一人に対して、モンスターは二匹以上になるエンカウント率の可能性が高いこと、それと面積がかなり広くて複雑そうみたいよ」

 というように、剛姫は聞き回った情報を私達に教えてくれた。まとめると裏層は想像通り難易度が挙がっていて、普通にできることが普通に死に繋がるようなことだった。
話を聞いて思ったことは、一週間以内で本当に攻略出来るのか? 今まで失敗したことないとはいえ、最前線での攻略が難航することだってあったはずだ。しかも、今いる人数以上でも時間が経過することだってあった。
想像よりも広いダンジョンだということも教えてくれた。ぶっちゃけどうなるのかがよくわかんない。というよりも想像ができないわね。

「なるほどなるほど……」

 うんうんと頷き、狙撃者を玄関の方角へと指を指しながら言った。

「よし、みんなで一緒に攻略しましょう。と言うことで、大自然の迷路へ、ゴー!」
「えっ……皆で、って……」

 狙撃者が突然言ったことに不意に戸惑ってしまった。
 それって、当たり前のことだけど、つまりはパーティーを組んで行動するんだよね? それしかない、よね。
 パーティー……集団行動は、ちょっと苦手だなぁ……。
 やはりどうしても思いだしてしまう。あの日の過ちを犯したこと。心がズギズギと痛み出す。
 わかっているはずなのに……過去を背負って生きていくって決めたのに、どうしてもあの日のことを思い出してしまい、恐くなってしまう。また、自分は過ちを犯してしまうのではないかと言う、自負を生んでしまう。
 でも、何が起こるかわからないうえに、裏層ダンジョン攻略は難易度が高い。ソロプレイだと危険過ぎることもわかっているつもりだ。そんな負の思考が何周も走らされ変われないのだろう、私は。

「おい、白いの!」
「えっ、わ、私!?」
「他に誰がいるんだ、アホ」

 いつの間にか周囲は私と赤い戦士しかいなかった。

「ほら、あいつら先に行ってんだぞ。まさか自分だけソロとかぬかすんじゃねぇだろうな?」
「い、いや、そうじゃなくて……」
「だったらなんだよ」
「あ、赤の戦士は、行動的にソロっぽいけど、反対とかしないの?」
「なんだよ、行動的にソロっぽいって……まあ、ぶっちゃけ一人の方がマシだな」

 口が悪い口調とは裏腹に、凛とした声音に落ち着いて言葉を発した。

「普段ならソロで十分だ。でもソロ行動にしないのは、それが危険な予感がしただけだ」
「あ……」

 赤の戦士のことは明確に、そして簡単な言葉を選んでそれを伝えるだけのような言葉だった。

「そんだけだ。わかったか、バカホワイト」
「バカホワイトって、コントにありそうな戦隊ヒーローじゃないんだから」
「だったらさっさと来いよな。一人だけソロ抜け出しと
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