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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第十一話】
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まぁ猛犬とかではなく、犬も怖かったらしいからな。
「だから――セシリアさんとの勝負、負けないでね?」
「……ISで歩くのもやっとの落ちこぼれなのにか?」
「大丈夫っ!お兄ちゃんには私がついてるっ!!私が教えるからっ!!」
さっきまで神妙な面持ちだったのが、今は明るい表情に変わっていた美冬。
まぁ、妹が教えてくれるならいけるかもな。
妹は勉強も出来るしIS操縦もかなりのセンスがあるらしいし。
「あ、それとお兄ちゃんが来るまでにお母さんにメールしたんだけど」
「ん?返事来たのか?」
「うん。今は忙しくないのかも――じゃなくて、お兄ちゃんの専用機にインストールされてる武器が…刀と弓なの」
「刀と弓――何か武者っぽいな。そして弓か……子供の頃以来触ってないな」
子供の頃に、少しだけ習っていたから弓は大丈夫だな……多分。
的に当てるのは大丈夫だと思うが――。
「お兄ちゃんの専用機届くまでまだ時間があるから、放課後にIS借りて特訓しよう?」
「……だな。やれることをし、努力すれば落ちこぼれがエリートを倒すって所を見せないとな」
「うんうん――じゃあ放課後にアリーナで特訓だね」
そういうと、いつの間にか食べ終えてる美冬が食器を片付けて――。
「じゃあお兄ちゃん、私先に戻るね?」
何て軽くウインクして席を離れる妹を見送ると、俺はあまり手をつけていなかったカレーライスを食べ始め――。
「ねえ。君が噂のコでしょ?」
「え?」
その声がする方へと振り向くと――扇子を持った女子が一人、そこに立っていた。
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