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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第十話】
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 エリートなら、俺の安い挑発何かにのるなよと思うが。


「貴方……貴方等!次の勝負で完膚なきまで叩き潰して差し上げますわっ!!そして、このクラスで代表に相応しいのはわたくし、セシリア・オルコットであるということを貴方の脳に刻み込んで差し上げますわっ!!!」


 怒りながらも、ぱさっと髪を手で払って綺麗に回れ右をし、そのまま立ち去っていった。

 言い過ぎたかもしれないが、先に喧嘩売ってきたのは向こうからだ。

 だが……俺も彼女を挑発し過ぎたかな。

 俺の悪い癖だ…だから中学時代も女子から好かれてなかったもんな…。

 何にしても、この勝負勝っても負けても…彼女に謝罪しておくか。

 とりあえず、この居心地の悪い教室を出て昼を食べに――ん?

 篠ノ之さんまだ教室にいるのか。

 篠ノ之さんの席へと近づくと、気づいた篠ノ之さんは俺を軽く見た後、興味がなさそうに再度窓へと顔を向けた。


「篠ノ之さん、さっきはごめんな」

「………………」


 反応無しか、――そういやさっきのでより篠ノ之さんが浮いている気がするな。

 ご飯でも誘うか…別に不純な気持ちはないし。


「篠ノ之さん、ご飯一緒に食べに行かないか?」

「…………」


言うや、顔を此方に向けて鋭い視線で俺を睨み付ける。

 さながらその視線は、私の事は放っておけ、構うな…って感じだな。

 だが、そんな事でたじろぐ俺ではない。

 お節介だとは思うが、再度誘ってみた。


「せっかくだし、俺や妹と一緒に食べた方が――」

「……私は、いい」


 そう断りを入れると、また窓へと視線を移した。

 ふむ、まぁこれ以上無理強いしても仕方ないな。


「まぁ学食で食べてるから、気が向いたら一緒に食べような」

「………………」


 返事がない……まぁ来たくなったら来るだろう。

 一応これからも気にかけてみるかな、篠ノ之さんの事を。


 そう思いながら、教室を後にした――。
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