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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第八話】
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そして、織斑先生に促されて、山田先生は教科書を落としそうになりながら話の続きに戻った。
「そ、それともう1つ大事なことは、ISにも意識に似たようなものがあり、お互いの対話――つ、つまり一緒に過ごした時間でわかり合うというか、ええと、操縦時間に比例して、IS側も操縦者の特性を理解しようとします」
過ごす時間の長さによって、互いにわかりあえるということか…。
そう考えると、ISって不思議だなと思えてしまう。
「それによって相互的に理解し、より性能を引き出せる事になるわけです。ISは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識してください」
山田先生が言い終わるその瞬間、すかさず、女子の一人が挙手した。
「先生ー、それって彼氏彼女のような感じですかー?」
「そっ、それは、その……どうでしょう。私には経験がないのでわかりませんが……」
へぇ…山田先生まだ彼氏いたことないんだな。
見た目も悪くないし、性格も悪くなさそうだし……男の人にモテそうな気もするが……。
そんな赤面して俯く山田先生を尻目に、クラスの女子はきゃいきゃいと男女についての雑談を始めている。
ふと、俺は視線を窓側へと向けると――窓側のポニーテールの子だけはつまらなさそうな表情をしながら空を眺めていた。
確か、あの子はややこしい名字の子だったな。
しのののの?しのの?
確かそんな感じの……。
「…………」
ふと、誰かの視線を感じたので正面を見ると、山田先生が此方をじぃーっと見ていた。
「……?山田先生、なんですか?」
「あっ、い、いえっ。何でもないですよ」
訊かれて、山田先生は両手を振ってお茶を濁す。
何故俺を見ていたのか、よくわからないな、これが――と。
キーンコーンカーンコーン。
授業終了のチャイムが鳴り響く――。
「あっ。えっと、次の時間では空中におけるIS基本制動をやりますからね」
IS学園では実技と特別科目以外は基本担任や副担任が全部の授業を持つらしい。
正直思うのは――大変だな、IS学園の教師になるのも――。
さて、わからんなりにISの勉強でもする―――。
そう思って準備をしていたら、突如女子生徒が押し寄せてきた。
「ねえねえ、有坂くんさぁ!」
「はいはーい、質問しつもーん!」
「今日のお昼ヒマ?放課後ヒマ?夜ヒマ?」
そんな感じでいきなり俺の周囲に女子一同が群がる様に集まり、質問をしてきた。
それも、山田先生と織斑先生が教室を出るなり女子の半数が俺の席に詰めかける。
「もう出遅れるわけには
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