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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第五話】
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に血がのぼったとはいえ、面倒な事になったな。


「特別にわたくしにハンデを付けさせてあげますわ。貴方、初心者でしょ?」

「あ?そこまで耄碌してないっての、逆に俺がハンデつけてやるよっ!!」


 そう言うや否や、妹を除いたクラス中の女子からドッと爆笑が巻き起こった。


「あ、有坂くん、それ本気で言ってるの?」

「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」
「有坂くんは、それは確かにISを使えるかもしれないけど、それは言い過ぎよ」

「……っ!!」


 クラスの女子一同に馬鹿にされてるのがわかる。

 今の世の中、男の立場が圧倒的に弱い。

 そして男にはISを動かせないから、仮に男女間で戦争が起きれば、万能なISを所有する女性陣に瞬く間に制圧されるだろう。

 陸、海、空と自在にいける万能な兵器なのだから、勿論……何もせずにいたらという話だが。


「皆、お兄ちゃんを馬鹿にし過ぎだよ?」

「……美冬?」


スッ…と静かに立ち上がったのは妹の美冬だ。


「……妹の私がお兄ちゃんにISの使い方教えるから、お兄ちゃんにも、勿論オルコットさんにもハンデはいらないわ」

「ええ、そうでしょうそうでしょう。むしろ、わたくしがハンデを付けなくていいのか迷うくら――――」


そう自信満々に告げるセシリアさんを他所に、美冬は言葉を続けていく。


「オルコットさん、皆もお兄ちゃんを馬鹿にして、後で後悔しないことね?――お兄ちゃん、強いから」

「ふふっ、有坂さん。貴方のお兄さんが強いだなんて、日本の代表候補生候補はジョークセンスがあるのですわね?」

「えぇ、イギリスの不味い料理ほどジョークセンスはないけどね?ふふっ」


 美冬がそういうと、キッと睨み付けるセシリア――美冬も負けじと、睨み付ける――その迫力に、若干セシリアの表情が変わる。

 そして、場の空気が一気に張り詰めていく――。

 美冬は家族を馬鹿にされるのが我慢できなかったのかもな、兄の俺が馬鹿にされるのが――。


「美冬、大丈夫だから座ってろって」

「……うん」


 俺がたしなめるように言うと大人しく座り、その後ろの女子が話しかけてきた。


「ねー、有坂くん。今からでも遅くないよ?セシリアに言って、ハンデを付けてもらったら?」


 その表情を見ると苦笑と失笑の混じったものだった。


「悪いが、一度言った事を曲げるのは俺の信念に反する…ハンデは無しで構わない」

「えー?それは代表候補生を舐めすぎだよ。それとも知らないの?」

「正直知らないな。エリート?上等じゃねぇか。その鼻っ柱叩き折ってやるチャンス何だし。例え女子から見たら無謀で
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