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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第五話】
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を見ていたが――肝心のセシリアさんには周りが見えていないように思えた。
「――わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
日本を島国というなら、イギリスも島国だろ。
だがここは我慢だ―――我慢すればこのセシリアさんがクラス代表をかわってくれる……。
「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」
セシリアさんは怒濤の剣幕で言葉を荒げる。
我慢さえすれば…代表にならなくてすむんだ…。
だが……幾らなんでも日本人が多数居る前でこれは……!!
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で――」
その言葉を訊くと同時に、俺の頭の中の線が切れる音がした。
そして気づいたときには俺は机を手で叩き、立ち上がっていた。
その音が教室中に響き、驚いたクラスの女子一同とセシリアさんは俺に視線を移す。
「いい加減にしろよっ!?……日本の事、好き放題言いやがって!イギリスだって大した国自慢ないだろうがっ!?どんだけまずい料理で世界覇者取ってんだよっ!?クソ不味い料理ばっか作ってんじゃねーぞ、バーカッ!!」
思わず出てしまった言葉は取り消す事は出来ず……。
「なっ……!?」
後ろを振り向くと、怒髪天をつくと言わんばかりのセシリアさんが顔を真っ赤にして怒りを示していた。
こうなったからには後には引けない――。
「あっ、あっ、貴方ねぇ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
「あっ!?先に侮辱したのはそっちだろうがっ!?何が極東の猿だ?何が後進的な国だっ!?嫌なら国へ帰れよっ!!その後進的な国がISを開発したって事を忘れんなよっ!!バーカッ!」
「なっ……な、なっ!?」
プルプル震えて怒りマークが見える。
何気に俺の言葉遣いも悪いためか、若干涙目になりながらセシリアは机をバンッと叩き――。
「け、決闘ですわ!!」
「上等じゃねえかっ!!男を馬鹿にするのは勝手だが、わざわざお世話になる国を侮辱する女にはなぁ。世間ってものを教えてやるさっ!!これがなっ!!」
怒濤の剣幕に、更に瞳が潤むセシリアだったが。
「い、言っておきますけど!わ、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い――いえ!!奴隷にしますわよ!!」
「あ!?…勝負に手を抜くわけないだろ!?」
「そ、そう?……何にせよ、ちょうどいいですわっ!!イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」
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