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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第四話】
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も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。唯一男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待外れですわね」
「……悪かったな、知的さも無くて。それとは別に期待されても困るがな」
「ふん。まあでも?わたくしは優秀ですから、貴方のような人間にも優しくしてあげますわよ」
へぇ…イギリスではこの態度が優しさなのか。
「ISの事で解らないことがあれば、まあ……泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で『唯一』教官を倒したエリート中のエリートですから」
何やら『唯一』の部分を強調されたな――てか、今――。
「入試って……確かISを動かして戦うやつの事か?」
「それ以外に入試などありませんわ」
一応筆記も存在してたが、代表候補生だから多分なかったのだろう。
「確か……そうだ。俺も倒したぞ、教官」
「は……?」
厳密には倒したというよりは俺が歩行しようとしたら前のめりで転け、突っ込んで来た教官はそのまま壁に激突して動かなくなったという。
正確には倒した訳では無いのだが。
しかし、俺が言った事は相当ショックだったのか、セシリアさんは目を見開いている。
「わ、わたくしだけと聞きましたが?」
一応妹の美冬も良い所までいったらしいが、最後は力の差でやられたらしい。
「女子では――っていう話なのかもな、これが」
まあ俺のが勝ちとして認められてない可能性もあるがな。
「つ、つまり、わたくしだけではないと……?」
「その辺りの事は詳しくは知らないけど…」
「貴方!貴方も教官を倒したって言うの!?」
「あ、あぁ。多分な」
多分としか言えない――転けて相手が自爆したのだから。
「多分!?多分ってどういう意味かしら!?」
「まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて。な?」
「こ、これが落ち着いていられ――」
キーンコーンカーンコーン。
三時間目開始のチャイムが鳴り響く。
――正直助かったな、これが。
「っ……!また後で来ますわ!逃げないことね!よくって!?」
「わ、わかったって。あんまり怒るとシワが出来るぞ?」
「な、な、何ですって!?」
凄い剣幕に、俺は思わず――。
「な、何でもない」
それだけを言うと、怒ったセシリアさんは席へと戻っていった――。
それと同時に妹も戻っていたようで。
「お兄ちゃん、セシリアさんと何を話してたの?」
「あー、代表候補生の事とか聞いてたよ」
「そっか――って、先生来ちゃう
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