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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第四話】
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 入試主席――そういや入学式で彼女が何か言ってたような気がする。

 代表候補生――そういや妹もその【候補生候補】らしいが、その代表候補生とはどういうものか知らないな、訊いてみるか。


「じゃあ、質問いいかな?」

「ふん。下々のものの要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」


 この子、貴族の出だったのか。

 まあそれは置いといて訊くかな。

 本来なら妹に訊くところだが、妹は相も変わらず学園に何があるかを覚える為に休み時間をフルに使って調べているのだ。

 後で訊いておこう。


「代表候補生って、何なんだ??」


 がたたっ。

 聞き耳を立てていたクラスの女子数名がずっこけた。

 てかこけるような内容だったのか?


「あ、あ、あ……」

「『あ』?」

「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」


 凄い剣幕だ、漫画やアニメなら血管マークがついているだろう。

 とにかくそれほどまで彼女は俺に対して怒っていた。

 だから正直に謝ることにした。


「悪いが、正直知らない」

「………………」


 セシリアさんは怒りが一周して逆に冷静になったのか、頭が痛そうにこめかみを人差し指で押さえながら言い出した。


「信じられない。信じられませんわ。極東の島国というのは、こうまで未開の地なのかしら。常識ですわよ、常識。テレビがないのかしら……」


 その発言に、流石に周りの女子も怪訝そうな表情を見せた。

 何やら日本をバカにするような発言だが、さすがにテレビはあるぞ。

 見るならは主に情勢とかのニュースだが。


「……まぁいいが、とりあえず代表候補生とは?」

「国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるエリートの事ですわ。……貴方、単語から想像したらわかるでしょう」

「成る程、確かに言われるとそうだな」


 言われればわかるが…なかなか見落としやすい単語かもな、これが。


「そう!エリートなのですわ!」


 びしっ!と此方に向けた人差し指が、俺の鼻に当たりそうなくらい近かった。

 そんなに俺を指差すなよ…。

 先端恐怖症だったらどうするんだよ。


「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡……いいえ、幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

「………そっか、ラッキーだったんだな」

「……馬鹿にしていますの?」


 いやいや、そちらが幸運だと言ったじゃないか。

 そんな考えをしていると目の前のセシリアさんは言葉を続け――――。


「大体、貴方ISについて何
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