第六章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
「ちょっとね」
ここでは少し笑うだけの男の子でした。
「わかったから。皆だって寂しいし痛い思いをするんだって」
「そうよ。誰だってね」
お母さんもこのことはわかりました。何しろお母さんが男の子にいつも言っていることですから。わからない筈がないことでした。
「寂しいし痛い思いをするものよ」
「それがわかったから。それじゃあ」
「お父さんももう少ししたら帰って来るし」
お母さんの声が少し笑いました。
「それで皆を放してあげたらちゃんと手を洗ってテーブルに来なさいね」
「はい、ママン」
男の子は笑顔で応えました。そしてそれからベッドから出てリス達を放してあげて晩御飯を食べるのでした。男の子はこの時からとてもいい子になりました。
子供と魔法 完
2009・8・13
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ