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子供と魔法
第六章
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「ちょっとね」
 ここでは少し笑うだけの男の子でした。
「わかったから。皆だって寂しいし痛い思いをするんだって」
「そうよ。誰だってね」
 お母さんもこのことはわかりました。何しろお母さんが男の子にいつも言っていることですから。わからない筈がないことでした。
「寂しいし痛い思いをするものよ」
「それがわかったから。それじゃあ」
「お父さんももう少ししたら帰って来るし」
 お母さんの声が少し笑いました。
「それで皆を放してあげたらちゃんと手を洗ってテーブルに来なさいね」
「はい、ママン」
 男の子は笑顔で応えました。そしてそれからベッドから出てリス達を放してあげて晩御飯を食べるのでした。男の子はこの時からとてもいい子になりました。


子供と魔法   完


                 2009・8・13

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