暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
11話:響け、鬼の魂
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でも叶えられる状況でも、それを求める戦いを止める為に
―――支配されていく世界を変える為に
―――人類の滅びの運命を変える為に
―――鍛えた体で襲いかかる妖怪達を倒す為に
―――たった一人の妹を救う為に
―――自分達が過ごす時間を消させない為に
―――世界中の人々の音楽を愛し、それらを守る為に
―――自らが育ち、愛した町の平和の為に
―――絶対に後悔しない為、自分の手で守れる人を守る為に
―――紡いできた絆と仲間と共に、学園の平和の為に
―――そして絶望を希望に変える為に
「それぞれ敵も、自分の目的も違う。だが、それぞれが自らの正義で戦ったんだ」
「じゃああなたが使っているカードは?」
「それもこれから見せる」
リンディの問いに短く答え、右腕のトリスを皆に見えるように俺の少し前に出す。
「トリス。ディケイド、クウガ、龍騎、ファイズ、カブト、キバ、フォーゼのカードを」
〈 All right 〉
腕輪の状態のトリスの宝石部分からカードが数枚出てくる。それを左手で取り、机の上に置く。
「あ、これ私が捕まった時の!」
「これはさっき局員の皆を気絶させたものだね」
「これらが今まで俺が変身した仮面ライダー達だ」
するとリンディさんがディケイドのカードを取る。その顔は実に理解しがたいという風だった。
「これ、本当にあなたの魔法?」
「…と、言いますと?」
「だって…普通じゃあり得ないもの。変身魔法にしても、別の姿になるなんて…」
[…って言ってるが]
[仕方ありませんよ。これはあなたを転生させた神が作り上げたもの。ご都合設定そのものですから]
[おい、それをお前が言っていいのか?]
リンディさんの言葉を聞いて、俺はトリスに念話を送る。しかし、どう説明した物か。
[以前考えたものでよろしいのでは?]
[…あれか…行けるかね…]
少し覚悟を決めてる為、一息入れる。そしてじっとこちらを見ているリンディさんに向け、口を開く。
「…まぁ、俺の『レアスキル』とでも言っておこうか。詳しい事は言えないがな」
「あら、話してくれないの?」
「できるだけ、と言った筈だが?」
俺の答えを聞いたリンディさんはこちらを睨んでくる。俺も負けじと睨み返す。
すると一回顔を下げ、すぐに上げる。
「…じゃあこのカードがあなたの魔法の発動の切っ掛け、と考えればいいのかしら?」
「まぁ、そんな感じで考えてくれればいい」
手に取っていたカードを俺に返しながら言うリンディさん。その顔は少し納得いかないというものだった。まぁ理解しがたいのはわかるが。
「もういいか?さっきも言ったが、俺は疲れてるんだ」
「えぇ、わかったわ。ジュエルシードの位置特定はこちらでするから、場
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