一緒に歩く道
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ちょっと燐?!」
余韻もおさまり、いつもの調子を取り戻した俺
詩乃を軽くからかいながら下を見ると見知った人影がちらほらと
やっぱりついて来てやがったか、あいつら……
「よし、じゃあ降りるぞ。忘れ物さないか?」
「うん、大丈夫」
なんだかニヤニヤしている係員の人にお疲れ様でしたーと言われながら(十中八九あいつらのせいだ)俺と詩乃はゴンドラを降りた
そして、観覧車の乗り場のある建物の前にある階段を降りたところには二つの人影
「よう、燐。こんなところで奇遇だな」
「よう、和人。さすがに奇遇で済ますには無理があり過ぎると思うぞ?」
「あはは……キリトくん。やっぱり燐くんを出し抜くのは無理だと思うよ?何回かこっちに視線を向けてたし」
人影の正体はキリトとアスナの二人
追跡に気付いてはいたが、あえて放置していた俺
ちなみに詩乃は青天の霹靂だったらしくかなり驚いている
「そういうことだからそこのゴミ箱の裏に隠れきれていないスキンヘッドとベタな変装をしてベンチに座っているクライン。後ろから忍び足で近づいてきているリーファを呼んでくれないか?」
後ろをちらりと見るとリーファが固まった。ばれないとでも思ってたのだろうか?
「なんでだよ……なんで俺様の完璧な変装が!」
「遊園地にサングラス、マスク、目だし帽を身につけて新聞読んでいるやつがいると思うか?」
銀行にならたまに居そうだけど
「それでだ。成功したのか?」
「まあ……な」
「ふっ、まあそうだろうな」
「かーっ、そいつはめでてぇ! おい、エギル。こういう時は……」
「もちろんだ。俺の店を貸し切りにして騒ごうぜ?もちろんクラインの奢りだがな」
「クライン、太っ腹だな」
「おいおい、そりゃねぇぜ……」
エギルとクラインの漫才に茶々をいれつつ、女性陣二人から質問責めにあっている詩乃を見る
これからもよろしく
そう心の中で呟き、肩を落としたクラインを急き立てながらエギルの店へと歩いた
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