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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第九十三話    『リインフォースU』
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Side 八神はやて


私は、この一年と少しの間、この日を待ち望んでいた。
あの闇の書事件からアインスが生き残ってともに生まれてくるであろう願った八神家の末っ子である管制人格の目覚めを。

「はやてちゃーん! 準備はいい?」
「いいですよ、マリーさん!」

足もすっかりリハビリもして治りもう普通に歩けるようになった小学五年生の春先。
私は自身のリンカーコアの一部を摘出して、そのリンカーコアをベースにして管制人格のコアを生み出し今の今まで育んできた愛しい子が生まれようとしている。
少しずつ形をとっていき、その子は人間の姿に変化していく。
もう少し、もう少しで生まれる。
私の子が。
そして生体ポットの中で一つの形が出来上がる。
ヴィータよりも少しばかり幼く設定し、リインフォースと違い銀色ではなく水色の髪をして髪留めには私と同じバッテンがつけられていている。
そして私の騎士甲冑の黒色とは対照的に白色を基準にした服装をした一人の女の子。
アインスとそれを見ながら、

「主、ようやく生まれましたね。新たな融合騎が。あなたの支えとなるユニゾンデバイスが…」
「うん…。ここまで来るのに長かった…。元・ユニゾンデバイスのアインスやアルトリアさんというユニゾンデバイスを基本骨子にして生み出した新たな管制人格のデバイス…。
名前は『リインフォース・U(ツヴァイ)』や!」

最後に名前も入力して少しずつツヴァイは目を開け出す。

「…名前認証確認しました。はじめまして。私はリインフォースUです。よろしくお願いしますです! マイスターはやて!」

あ…。
マイスターはやて…。
その響きを私は以前にも聞いた覚えがある。
そう。あれは聖杯大戦事件でキャスターの宝具『闇の書の悪夢』に取り込まれた時に精神世界でかすかだけど聞いたあの子の言葉、そして声。
あの時は聞き逃してしまったけどもう私は忘れへん。

「そうかぁ…。やっぱりあの時の声はツヴァイの声だったんやね…?」

私は自然と涙を流してツヴァイを引き寄せて抱きしめる。

「マイスターはやて…? どうしたんですか? どこか痛いんですか?」
「ううん、違うんよ。あなたに会えてとっても嬉しいんよ…この涙は嬉し涙や」
「そうですか…」
「生まれてきてくれてありがとな、ツヴァイ」
「はい、はやてちゃん!」

ああ、やっぱりあの時に聞いた声と一緒や。ようやく私は巡り会えることができたんやね?
新しい八神家の家族に、末っ子に…!

「それと、アインスお姉様でいいのですか…?」
「ああ。リインフォース・アインスだ。よろしく頼む。リインフォース・ツヴァイ」
「はいです! アインスお姉様!」

アインスとも仲良くやっていけそうやね。
これなら大丈夫そ
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