第五十二話
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う告げ、だいぶ前に迷いの森で授かった指輪を彼女の左手の薬指に嵌め、肌身離さず持っている母親の形見の櫛を彼女の手に握らせた。
泣きじゃくる彼女を抱きしめ、求めてきた続きに応え、心の中であいつに詫びた……
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