暁 〜小説投稿サイト〜
トーゴの異世界無双
第十八話 フラグって何気なく立つよな
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「お、来たな」


 闘悟達が王の間に到着すると、ギルバニアと大臣のベアンがいた。


「どうかしたのですかお父様?」
「ああ、お前達というかトーゴに話があってな」
「オレにですか?」


 すると、ギルバニアがニヤッとする。
 この顔は何か企んでる表情だ。
 そうクィルは思った。


「トーゴ、お前勉強に興味があるか?」
「勉強……ですか?」
「そうだ」
「一体どういうことなのですかお父様?」
「いやなに、もしトーゴが勉強したいっていうなら、その環境を用意してやろうと思ってな」


 これは……もしかして?
 あれ? さっきの話でフラグが立った? 


「どんな環境を用意して下さるんですか?」


 何となくこの先の展開には予想できたが、一応尋ねてみる。


「……学園に行ってみる気は無いか?」


 ああ……フラグ回収しましたと。
 いや、だが今回の場合は願ってもない。
 闘悟はワクワクするのを感じた。


「あります」
「よし、なら通え」


 今度は嬉しそうにニカッと笑う。
 クィルは驚きを隠せず口が開いたままだ。


「三日後、トーゴにはヴェルーナ魔法学園に通ってもらおう」
「クィル姫と同じところですね?」
「なんだ、知ってたのか? まあそうだ。クラスも同じにしといたから、分からんことがあったらクーに聞け」
「分かりました」
「ということだ、クー」
「……あ、はいです!」


 現実に引き戻されたようにビクッとする。


「トーゴのこと頼むぞ?」
「わ、分かりましたです! 誠心誠意頑張らせて頂きますです!」


 クィルは真剣な表情をして意思表明(いしひょうめい)をする。
 クィルの気負い方を見て思う。
 そんな嬉しそうな顔するなんて、学園ではもしかして友達とかいないタイプなのか?
 それなら、オレが行くことに喜びを表すのは分かる。
 もうオレ達は友達だからな。


「普通なら編入試験があるんだが、まあ、トーゴには必要ねえだろ。何てったってうちの騎士団長を圧倒するんだからな。頭もどうやら、相当に切れるようだしな」


 編入試験か、ちょっと受けてみたかったかもな。
 ハッキリ言って、どんな試験をするのか興味があった。
 でも、受けないでいいならそれに越したことはない。
 多分ベアンかそこらが裏に手を回して、推薦してくれたんだろうな。
 さすがは一国の王。
 だが、そんな裏口入学的な方法で学園に通うことになるとは、地球では考えられなかっただろうな。


「ところで一つ聞いてもいいですか?」


 闘悟が手を挙げて質問をする。


「何だ?」
「学園に通うに当たり、気をつけるこ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ