34*お姫様の苦悩
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素晴らしいな。
とかなんとか。
馬鹿な事をやってると、あっちの話もだいぶ進んだようで
「で、シルバ。ナルミさんとはどこまでいったの?」
「え!?あ、あの…その……」
「私も王妃として聞くわ。どこまでいった、いややったの?」
母様、職権乱用です。
そしてはしたない。
「うぅ……あの……くちづけを……してもらいました……」
あぁ、確か3日前のナルミ争奪戦の時にしたという話は聞いた。
なんだ、それだけか。
私達はそこで納得してお茶を啜ったのだが、これにやたら食い尽く奴がいた。
「くちづけをしてもらった?私はシルバがしたって聞いてたんだけど」
まさかのミミリィである。
でも確かに、姉様からの話ではシルバがナルミに抱き着きながらしたと言っていたな。
「……つまり、この三日の間にナルミの方からしてきた、という事か」
ナルミもなんだかんだ言って、なかなかやるでは……
「いえ、あの……私からする前に、後ろからいきなり抱き着いてきて、みんながいる前で有無を言わさず強引に私の唇を……その、奪って……」
……ナルミ最低。
「シルバ、その話詳しく話しなさい」
そう言いながら、リリスさんはシルバの手をとり、真っ直ぐな目を向ける。
ああ、ナルミ終わったな。
乙女を弄んだ報いだ、痛い目みやがれ。
**********◎☆
「なるほど……そんな事があったの……」
「は、はい……その…先生のその……嫌じゃ、なかったです……」
「むしろ嬉しかったわけね」
「…………うん……」
心から思う。
ナルミ、最低とか思ってすまなかった!
そしてよくシルバを止めた!!
ナルミの行動がなければ兵士の命は確実になくなっていた。
ナルミに称賛の拍手をおくろう。
しかし……
「そんないきなりなんて……ナルミさんはシルバに会えた喜びで自制が効かなくなるくらいシルバを愛してるのね」
「それに皆が見ている中、強引にそういう事をするって事は、シルバちゃんは自分のモノだから手をだすなよって意思の現れじゃないかしら」
「そ、そう……ですか……エヘヘ」
どうしてこうも都合よく解釈できるんだろう?
あきらかにナルミはシルバを止めるための、最終手段としての行動なのに。
おもわず顔が歪んでくる。
「……それは…シルバを止めるためにしかたなくやった訳じゃあ……」
「やめとけミミリィ、誰も聞いちゃいない」
本当……恋をすると皆こうなるのか?
いや、ミミリィはマトモだ、彼女達が異常なんだ。
「全く……もはやこれは恋愛と言うより執着とか依存とか言った方が相応しいな」
「そうよ。恋愛とは互いに執着
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