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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第19話 バルトの悩み、なのはの思い
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「バルト!!」
「おおっ!?どうしたんだヴィヴィオ?」
椅子に座りながら眠っていたバルト。
ヴィヴィオに揺らされて目を覚ました。
「こっちの台詞だよ。椅子に座って眠ってて体痛くないの?」
「何処でも寝れるから問題ない。それよりなのはは帰ったのか?」
「なのはお姉ちゃん?なのはお姉ちゃん来てたの?」
「ああ、なぜか俺の布団で眠ってたから昨日は椅子で寝てたんだが………まあ流石に帰ったか。男の部屋に泊まっていましたなんてバレたら大変だしな」
そう呟いて自分が昨日の服のままだということに気がついた。
「さて、訓練前にシャワーでも浴びてくるかな。………ヴィヴィオ、確かお前も昨日入ってないよな?ついでに頭洗ってやるよ」
「………痛くしないでね?」
「任せな」
バルトのニヤついた顔を見て、一層に不安が増すヴィヴィオ。
そんな感じで2人は風呂場へと向かった。
そして………
「えっ?」
「あ?」
扉を開けるとそこには裸で濡れた髪をバスタオルで拭いているなのはがいたのだった………
「ううっ………」
「全く、そんなに睨むなよ………」
「バルト、大丈夫?」
赤く手の痕が残るほっぺたを抑えながらバルトが呟く。
あの後、悲鳴をあげそうになったなのはの口を抑え、何とか悲鳴をあげさせずにすんだが、その時の勢いで、バルトがなのはを押し倒すような形で密着してしまった。
そして落ち着かせた後、なのはにビンタを食らってしまい、今に至る。
「いい加減睨むの止めろって。どう考えても自業自得だろ。人の部屋のベットで寝てて、勝手にシャワーまで使って。それで何で俺が叩かれなくちゃならないんだよ………」
「バ、バルトさんがいきなり押し倒すから………」
「捏造するな!!それじゃあまるで飢えた男じゃねえか!!」
「ちゃっかり胸触りましたよね?」
「事故だし、別に触られても減るもんじゃねえだろうが………」
「バルトさん!!!」
「あの………」
更にヒートアップしそうななのはとバルトの間に、 申し訳なさそうに声をかけるフェイトがいた………
「でも何でなのははバルトさんの部屋にいたの?」
「えっ!?えっと………何でだっけ?」
朝の訓練。
時間がギリギリな為、騒動については一旦保留となってなのははフェイトと共に部屋を後にした。
フェイトに関してはバルトが騒動後に直ぐに着替えと迎えに来てもらえるように頼んだのだ。
なのはは自分の着ていた服を洗濯機に全て突っ込み洗ってしまったためである。
「覚えてないの?」
「うん………確かはやてちゃんに話を聞いて私その後………」
そう呟きながら思い出すと突然顔が真っ赤になるなのは。
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