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剣の丘に花は咲く 
第八章 望郷の小夜曲
第一話 ゆ、夢?
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の唇は一度も離れることはなく、二人の口の隙間からは、白く泡立った唾液が溢れ、次第にアルトリアの身体を濡らしていく。身体から吹き出る大粒の汗と、唇から溢れる白濁した唾液は、草色のワンピースをベトベトに濡らし、アルトリアの身体にぴったりと張り付き、その身体の線を浮き上がらせる。
 アルトリアは酸素不足と快楽に赤く染まった顔で、目の前にいる士郎を淫蕩にとろけた瞳でぼんやりと見つめている。ハッキリとした意識がないのか、士郎の為すがままであった。
 士郎はそんなアルトリアの状態に気付くと、ゆっくりと焦らすように口を離した。士郎がアルトリアの口からずるりと舌を抜き取ると、半開きになったアルトリアの口の端から白濁した大量の唾液がだらだらとこぼれ始めた。

「ぁ……っ……ぁ……ぅ……」

 惚けたようにぼんやりと視線を漂わせていたアルトリアを、士郎は丁寧な動作でベッドに横たえる。
 仰向けに倒れたアルトリアの股を押し開くように身体を寄せる士郎。そのためアルトリアの着るワンピースは膝上まで捲り上がり、太ももがむき出しになっている。窓から差し込む陽光に照らされ、むき出しになった濡れた白い太ももがきらきらと光っている。
 惚けた顔で荒い息を吐くアルトリアをじっと士郎は見下ろしている。
 ベッドに倒れたアルトリアの視点が段々と定まっていくのを確認した士郎は、アルトリアの目をしっかりと見て囁く。

「……いいか」
「……っん」

 声なく小さく顎を引く肯定を受け。士郎の身体が段々とアルトリアに傾いていく。
 二人の視線が交わる、熱い吐息が互いに触れる。窓から差し込む陽光を受け、士郎とアルトリアの身体が重なり―――。

「アルトさん。もう二日も休まれてないんですから。私が代わりますので、休ま―――え?」
「はっ―――?」
「あっ―――?」

 合う前に、ドアが開き、外から陽光を背に金の髪をたなびかせた少女が入っていた。可憐な容姿を心配気に歪め、大きな胸をゆさゆさと揺らしながら部屋の中に入ろうとした少女だったが、ベッドの上の状況に気付きピタリとその足を止めた。
 驚きに目を見開き見つめ合う目が三対……部屋の中に沈黙が満ちる。

「……ご、ごめ、ごめんなさいっ!! わたわた、私なにもしあなくてっ!! っっ!! ひ、ひしゅれいしまひゅっ!!」
「あっ! まっ、待ってくださいティファニアっ!! ちが、違うんですっ!!」
「え? は? どうい――っぐあはぁっ!?!」

 ティファニアがどもりながらも何か叫び、突然背を向けドアの向こうに駆け出していく。それを呆然と見ていた士郎とアルトリアだったが、はっと我に返ると、士郎を弾き飛ばし慌ててベッドから降り立ち上がり、ティファニアの後を追いかけ始めた。魔力でブーストした身体能力を持って、手加減なく殴
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