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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
2学期の始まり
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効果は無く、むしろ近場の生徒から意見を出すように求められて困っています。
 
「と、とにかく織斑君一人に何かを任せるようなのは駄目です。織斑君が病気とか急な用事で来れないときはどうするんですか。皆さんが参加できるものでないと駄目ですよ」

 山田先生が非常にまじめな言葉を言ったため場が一応納得しました。それにしても山田先生が普通のことを言っただけでこの場が「ホー」と感心したのは普段先生と見られているのかいないのか……そこで山田先生もエッヘンと胸を張らないでください。ああ、大きい。そろそろ妬ましいです……
  皆さんで参加できるという事で出し物は喫茶店ということで、しかしそこからどういう喫茶店にするかが悩みものです。出てくる意見はこういう場では王道と言うメイド喫茶、箒さんがいるため神社繋がりで巫女喫茶、お化け喫茶、ツンデレ喫茶、男の娘喫茶などなど明らかな色物まで。喫茶店と決まっただけで結局大勢は決まっていません。
 とりあえず一夏さんが執事系列なのは変わらないご様子。

「いやまあ、無難なところで大正喫茶とかにしておかないか……」

「大正喫茶?」

 一夏さんの呟きに気付いた私がそのまま投げ返します。正直私が参加しても意見的には変わらないわけで。ダメな若者みたいな言い訳ですね。

「ん? ああ、まあ簡単に言えば和服喫茶みたいなものか」

「和服の一夏さん……いいですわね」

 一夏さんの言葉に後ろの方の席のセシリアさんのつぶやきが聞こえました。いつの間にかクラスが静まり返っています。

「和服かあ。うん、日本人っぽくていいかもしれないね」

「民族衣装なようなものか。確かに国ごとの特性を前面に押し出すのも大事だろう」

 シャルロットさんとラウラさんが賛成しています。確かに和服と言うのは新しいです。私も一度着てみたいですね。

「織斑君の和服……いいね!」

「普段見れない分新鮮でいいかもしれない!」

「衣装の方は任せて! 私の実家和服扱ってるから!」

「採寸合わせは任せろ―!」

 クラスの皆さんも大方賛成のようです。

「えっと、じゃあ和服喫茶でいいか?」

『意義なーし!』

 出し物がこれで決まりましたね。
 少し長引いた集会が終わり、その報告のため一夏さんは職員室へ、他の人たちは部活へ行ったため今日は訓練できませんね。それでも私の足がいつもの第1アリーナに向かっているのは癖なんでしょうね。
 集会のせいで皆さん部活動に勤しんでいるのでしょう。あ、そう言えばのほほんさんに話を聞くの忘れてました。まあ明日にしましょう。今日は1時間くらいターゲット射撃したら戻りましょうかね。
 ISスーツに着替えてアリーナへの入り口を潜ります。

「ずえああああああああああああ
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