暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
10話:話す事は絶対必要
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。やべ…この人読心術でも使えたっけか?

「確かに、あなたは私達の本当の子供じゃないけど。昔言ったこと、覚えてる?」
「…『実の子供じゃなくても、あなたはもう既に私達の家族よ』…ですか?」
「そう」

桃子さんは俺を抱く力をさらに強くしてくる。少し苦しいが、そんな事は気にする事ではない。

「私はなのはだけが心配なんじゃない。あなたも心配なの。だから…ね?」
「……前向きに善処します…」
「もう、ちゃんと約束してよ!」

俺の答えに桃子さんは抱きつくのを止め、また両肩に手を置いた。

「…わかりました。なら、約束します」
「…?」
「必ず…二人一緒に、無事に帰ってくるって…」

俺は笑ってそう宣言し、桃子さんも納得したのかかすかに笑った。

「それじゃ、なのはみたいに準備しなくちゃね!」
「はい。それじゃあ」

そう言って俺はリビングを出た。

[約束、しちゃいましたね]
[あぁ。必ずって言っちまったし。守らなくちゃな]















その後、俺達は最低限の衣類と荷物を持って家を出る。

「行けるか、なのは」
「うん」

最後の確認をとり、俺達は高町家を真っ正面で見上げる。

「それじゃあ……」
「うん」

「「いってきます!」」

俺達はそう言い残し高町家より走っていく。



 
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