暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
10話:話す事は絶対必要
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「なら、俺はさらに今俺が知り得る奴らの情報のできる限りの提示と……俺の事について、聞いてくれればできるだけ答えるようにする、ってのはどうだ?」
「「!?」」
その提案に目を見開く二人。そんな中俺は、自分で言うのもなんだが不敵な笑みを浮かべる。
確かに俺、基ディケイドの存在は、この魔法が存在する世界でもまた異質である事は間違いない。そんな摩訶不思議の存在を、知る事ができるんだ。さらに…これも自分で言うのはなんだが、これ程の戦力も手に入る。ある意味おいしい話であるのは間違いない。
[マスター、よろしいのですか?こんな輩に私達の事を教えて]
[相手は次元世界を守る組織。俺が魔法に関わる以上、いずれ接触するのは目に見えている。なら、早い内に関わっておいた方がいいだろ]
「……わかりました。その提案、受けましょう。代わりに、三人の身柄を時空管理局の預かりとすることと…こちらの指示には最低限従ってもらうことを条件としていいかしら?」
「わかった、それぐらいなら何とかなる。これからよろしくお願いします」
俺がトリスと念話で話している間に決まったのか、艦長が俺の提案を受け入れてくれた。俺は少しうなずいて右手を差し出す。艦長は少し驚くが、すぐに自らの右手を出し、力強く俺の手を握ってきた。
「さて、それじゃあ俺達はこれで」
「ちょっと、あなたのこと聞いていいんじゃないの?」
「今回の協力で、俺達はこの船に乗る事になるんだろ?だった家族にも一言言わなけりゃいけねぇし。地球での時間も気になる。一旦家に戻ってまたこっちにくる。その時でも構わねぇだろ?」
「え、えぇ、そうね。わかったわ。クロノ、三人を元の場所へ」
「はい、わかりました」
艦長はクロノにそう言い、クロノはうなずいて踵を返す。俺も重い腰を上げ、クロノについていく。
地上に降りたときは、時間も少し経って日もだいぶ傾いてきた事だった。
「…なのは、済まないな」
「え?」
「こんな事に巻き込んじまったからさ」
近くの夕焼けに染まった海を眺めながらなのはに謝罪をする。
「…そんな事ないよ。だって、これは私の意思で選んだ道だもん。士君が謝る事じゃないよ」
「そうか……」
「それより、戻ろ。あ母さん達に、伝えなきゃ」
「あぁ」
そう話して、俺達は高町家へ向かった。
さらに時間が流れ夕飯後。なのはは桃子さんと一緒に洗い物をして、俺はリビングで時間稼ぎに宿題をしている。桃子さんには、前もって話がある事を伝えてある。
「さて…それじゃ桃子、なのは、士。お父さん達はちょっと、裏山へ出かけてくるな」
「えぇ。今夜も練習?」
「あぁ
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