暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
10話:話す事は絶対必要
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葉を聞いてまたしても頭を垂らすユーノ。俺は腕を組んで沈黙を保つ。
そんな中、納得がいかないなのはが声を上げる。

「でも、そんな…」
「次元干渉に関わる事件だ。民間人に介入してもらうレベルの話じゃない」
「でも!」
「まぁ急に言われても気持ちの整理もつかないでしょう。今夜一晩、ゆっくり考えて二人…いえ、三人で話し合ってそれから改めてお話をしましょ」
「送っていこう。元の場所でいいね?」
「ぁ……はい……」

クロノは俺達を送る為席を立つ。なのはも渋々と言う感じで立つ上がる。ユーノも一緒に立ち上がり、先を歩くクロノの後を追う。

「……あれ?士君?」
「何をしている。君も早く――」
「いや、まだだ」

そのとき、俺が席を立たない事に気づいたなのはが、俺に話しかけてくる。先を行くクロノも振り返って話してくるが、俺は否定の言葉を出す。

「なのは、ユーノ。席に戻れ。まだ話は済んでいない」
「え?」
「それってどういう…」

ユーノとなのはは疑問の声を上げるが、艦長とクロノは少し目を細める。
俺は一息吐きながら体勢を正座からあぐらにして、腕を組む。

「…あなたは何がしたいのかしら?」
「何、本音を吐いてもらいたいだけだ」
「本音?」

艦長は俺に疑問を投げかけてくるが、俺は少し軽い感じで答える。

「さっきそこの執務官殿が言ったように、このジュエルシードが関わる問題は、俺達民間人が介入しない方がいい事であることはわかった」
「…そうね」
「なら、なんで時間を置く必要がある?」
「………」

俺の言葉に対し、艦長は沈黙を保ったままでいた。

「介入して欲しくないんだったら、無理矢理にでも俺達の行動を制限し、事件に関わらないようにするのが普通だ。それなのに一晩という時間が設けられたのは何故か」
「た、確かに…」
「ふぇ?どういうこと?」

ユーノは理解してくれたようだが、なのはお前……
だがそんななのはを気にすることなく、俺は続けてしゃべる。

「アンタ達は何か隠している、もしくは何か言ってない事があるんじゃないのか?例えば―――」

―――本当はこの事件に強力して欲しい、とか?
そんな俺の言葉に今度は艦長だけでなく、クロノも表情を変えた。どうやら、当たりのようだな。

「確かにアンタ達は強力な組織である事には変わりないだろう。だが、先程戦って、少なくともあの連中はてす…黒衣の魔導師に束になってもかなう実力があるとは思えない」
「「……………」」
「だが、今ここにはその黒衣の魔導師と幾度も戦って、しかもまだ経験の浅い実力未知数の魔導師がいる」
「ふぇ!?」
「はっきり言って、これ程の戦力がいらない訳ないだろ」

と、そこで二人の顔を見る。

「さ、本音を
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