七 念い(おもい)
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
遣いの言葉を投げかける。
しかし横島の声が聞こえていないのか、子どもはぼうっと天井を見やる。のちに横島の姿をようやく認めると、彼ははっと息を呑んだ。
「…も、もしかして…兄ちゃん…病院、行った……?」
「…――いや…行かなかったよ」
病院で嫌な気分にさせたんじゃないかをまず気にした子どもは、横島の言葉を聞いてほっと息をつく。そして、そのまま太陽のような笑顔を見せた。
しかし、目覚めてすぐに道化を被る子どもの笑顔が、横島には胡散臭く思える。
だからつい、口にした。
「……道化、被るなよ……」
突如、ひんやりとした金属が横島の眼前に突き付けられた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ