暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン17 次峰、必殺のスペシャルバーガー
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)、悪魔の調理師(攻) 魔法・罠:1(伏せ)

「俺のターン、ドロー!魔法カード、強欲で謙虚な壺を発動!自分のデッキの上からカードを3枚めくり、1枚を手札に加える。今の状況なら特殊召喚を封じるデメリットも気にならないしな。そして手札に加える効果はグリードの対象にもならない。1枚目、ジェネクス・ウィンディーネ。2枚目、マインドクラッシュ。3枚目は………この、カードは…………」
「……?どうした、公開しろ」
「ああ、わかってる。……………3枚目、白魔導士ピケル、だ」

 一瞬だけ、デュエル場が完全に静まり返った。へえ、三沢もやっぱりああいう女の子カードを入れるんだ、って思ったのは胸の中にしまっておく。明日香が、というか観客席の女子全員がビミョーに引いた目で見てたのがすごく印象に残ったから、あんまり下手なことを口に出すのは控えておこう。そういや僕のデッキもレイス入ってるけど、なんなんだろうこの扱いの差は。三沢、哀れ。

『あー、うん。いいか十代、清明。何も言ってやるなよ、ただでさえ公開処刑みたいなもんだってのにここで追い打ちかけるのはあんまりすぎる』
「……三沢大地、といったな。この勝負、俺にとってはより負けられぬ理由ができた」
「なに?ま、まさか天田、お前」

 今の会話で何かに気付いたらしい三沢の瞳に、これまで僕が見たこともないほどの闘志が宿る。と思ったら、向かい合う天田の気迫も段違いになっていた。

「……その通り。俺はクラン派だ」
「ふ、なるほど。そういうことならこの勝負、なにがなんでも勝つしかなさそうだ。俺は、ピケルを手札に加える。そしてそのまま召喚だ」

 ここにきて突然負けられない理由が増えたらしい三沢が召喚した、白い服を着た可愛らしい女の子の魔法使い。笑顔を振りまいて登場したものの相手の強面のハンバーガーと見るからに危ないコックを見て、ちょっと泣きべそをかいた。

 白魔導士ピケル
効果モンスター
星2/光属性/魔法使い族/攻1200/守 0
自分のスタンバイフェイズ時、自分のフィールド上に存在する
モンスターの数×400ライフポイント回復する。

「そして、墓地のネクロ・ディフェンダーの効果発動。このカードを除外し、ピケルを守らせる」

 ネクロ・ディフェンダー
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 0/守 800
自分のメインフェイズ時に、
墓地に存在するこのカードをゲームから除外し、
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。
次の相手のエンドフェイズ時まで、
選択したモンスターは戦闘で破壊されず、
選択したモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

「そしてピケルで裏守備のイナゴの軍勢に攻撃、ターンを終了
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