暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜我は蟲触の担い手なれば〜
『転生。 或いは、交差する赤と紅』
EP.01
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んだ?
 俺とリアス先輩の接点は友人の友人といった程度だ。
 挨拶くらいはするかもしれないが、それだけの関係でもある。
 では、何故。 どうして彼女はそんな目で俺を見ているというのだろうか。

「それじゃあ教室まで行くわよ、伊織。 あまりのんびりしていると遅刻しちゃうわ」
「ああ、判ったよ。 では、そういうことだからボク達は先にいくよ」
「あなた達も遅刻には気をつけなさいね」
「「はいっ!! 了解でありますっ!!」」

 挨拶もそこそこに、先輩達がこの場を離れて先へと進む。
 俺の隣では、松田と元浜は何故か敬礼の姿勢で固まっていた。 ただし、その表情は緩みっぱなしだ。

「いやぁ。 もしかしたら、今日はいいことあるかもなぁ」
「至近距離でリアス先輩を見つめる機会なんて滅多にあるもんじゃないからなぁ」

 二人の変態が表情筋を極限まで緩ませながら歓喜を謳う。
 しかし、貧乳派の元浜までも陥落せしめるとは。
 流石はリアス先輩といったところだろうか。 ……まあ、美少女は無条件で正義だよな。
 しかし、リアス先輩か……。
 不意に脳裏をよぎったのは、ここ数日に繰り返してみた夢のなかの光景。 その最後。
 霞む視界の先に立つ、紅い髪の何者かが俺に向かって話しかけていたような気がする。
 優しくも、冷酷な存在感を放っていた人影は。 まさか。
 夢に見た人影にリアス先輩の姿が重なって見えたとき、既に先輩達の後姿は視界の外へと消えていた。



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