暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
32*逃走中
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
リス様。
諸悪の根元の一人である。

奴は大剣を手に、自分におもいっきり駆け出してくる。

……てゆーか最初っから第二形態(炎の天使的なの)に変身してるとか、なに。
なんか焦げ臭い。

「いくぞ!!奥義『神・龍・轟・炎・斬』!!」

そう叫びながら奴は力の限り剣を振るうと、そこから炎の龍みたいなのが……

あ、やばくね?

「ちょま!ええぃ!ザ・ワールド!!」

……

…………危なっ!!

あともうちょいでこれ兵士に当たるって!!

と、こんな事やってる場合じゃない。
6秒しか時は止まらないんだ、時間止まっているのに時間がない。

なので急いで彼を担いで空中へ飛んだ所で

ゴオォォォォ!!

今までいた所を轟音と共に炎がえぐる。

あぶねぇ。

「……む、ナルミどこ行った!」

だれが答えるかバカバリス。
そのまま一人でその部屋を焦がしてろ。

「……ふへ?ひいぁぁぁぁ!?なんでまた空に!?誰か!誰かぁぁ!!」

「む!?空か!!」

バカァァァ!!
ここで騒ぐか!!

「落ち着け!!すぐ下ろすから!!」

とりあえず別の所におろそうとするが……

「ナルミ!覚悟!!」

「状況判断して行動しろやこの脳筋!!」

自慢の翼で自分を追い掛けてくるバリスが自分達の邪魔をするのだ。
ぶっちゃけ、限りなく邪魔。

「敵の自由が効かないうちに叩く!これが兵法の基本だ!!」

「それはこの場合外道っつうんだよ!!くらえシャドーボール!!」

そういいながら、手からぎざぎざした軌道を描く黒いボールを奴の顔に向かって発射する。

うむ、なぜXではあいつが出なくなったのか謎である。
気に入ってたのに。

「はっ!こんなのばっ!!」

そのぎざぎざした軌道にやられたバリスは、見事に顔へとヒットした。
そしてそのまま堕ちていく。

ざまぁ、バリスざまぁ。

自分が死にゆくバリスに対する馬鹿にした態度を取ってると、自分の左脇から叫びが

「ナルミ様後ろぉ!!」

「はへ?……のうわっちゃぁ!?」

自分の背後から、何か細長い鋭利なものが襲い掛かってきた。

なんとか避けたが、危なかった。

「チッ!小癪な……」

そこにいたのは、ショートカットの偽セーラー服な長門モドキ、イノム様でございます。
彼女は細長いレイピアみたいな剣を持ち、背中の翼を羽ばたかせている。

「君ナイス!そしてイノムさん小癪ってなに!?」

「小癪は小癪、おとなしく私に捕まりなさい」

そう言うと彼女は、何かぶつぶつ呟きはじめた。
すると、剣に纏わり付くように炎が張り付き、あっとゆうまに3mくらいの細長過ぎる炎の剣に……


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ