暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
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「どうしたんだ?」

「いえ、どうやらこの世界では私に役割があるみたいです」

「役割?」

「はい・・・」


すると亞莎が光だし・・・目の前から消えた。

「え、あ、亞莎!?」

「ここですよ〜」

下を見ると、亞莎はめちゃくちゃちっちゃくなってた。ファンタジーな衣装に翅に・・・正に妖精だ。

「どうやら私はアルヴヘイム・オンラインのプレイヤーサポート用の擬似人格プログラム・・・“ナビゲーション・ピクシー”というのと同じプログラムで構成されていました。しかもリパルさんみたいな補助が可能です」

「へぇ・・・!」

「また、どうやらこの世界はSAOとほぼ同じプログラムが使われているみたいです。亮さんの武器や私が出てこれたのはそのお陰みたいですね」

なるほど。つまりSAOのセーブデータを違法的に引き継いじゃった訳だ。

「どれどれ・・・うわっ、文字化けしてる」

「それらはエラー検出プログラムに引っ掛かりそうですから、全て破棄した方がいいですよ」

「なるほどね。スキルはどうしよう・・・」

「確認されなければ平気だと思います。GMも暇ではないと思いますし・・・」

「そうか・・・よし。まずは何より街を目指そう。なんでこんな場所に落ちたんだか・・・」

「混線でもしたんですかね」

「あー、ありえる」

和人とほぼ同時にやったから・・・あり得ない話じゃない。

「んで、翅で空を飛ぶと・・・」

「コントローラを使いますか?」

「いや・・・」

前に咲に聞いた話だと・・・翅を筋肉の延長線と思って・・・

「・・・はぁっ!」

思い切り力を入れた瞬間、視点が一点した。

「うーーーわぁぁぁぁぁぁ!?」

空中で切り揉み回転。

「りょ、亮さん!?大丈夫ですか!?」

「あ・・・あはは・・・ビックリしたぁ・・・」

亞莎が俺の肩に座る。

「力を抜いてください。ゆっくり、泳ぐように・・・」

「・・・すぅぅ・・・」

・・・今度はちゃんと真っ直ぐ飛べた。


「うっわぁ・・・!飛んでる・・・!はは、俺飛んでるんだ・・・」

「嬉しそうですね、亮さん」

「こうやって翅で飛ぶのは夢だったからね・・・咲が羨ましくて羨ましくて」

「ふふ・・・あ・・・亮さん、向こうでプレイヤーの反応です。追われてるようですが・・・」

「・・・よし、野次馬に行こう。どっちかに場所を聞かなきゃな」

「向こうの方です。行きましょう!」

「ああ!しっかり捕まってろよ!」

さーて・・・新しいゲームのスタートだ!
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