暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
リンクスタート〜
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て話す。

「ええと・・・わたしはサキ・・・結城早貴って言います」


「あ、はい。私は・・・二ノ宮 紗智(にのみやさち)・・・って言います。あの、結城さんは私を知ってるんですか?」

「ええ、まあ。・・・あ、わたしの事は早貴って呼んで下さい」

「あ、じゃあ私も紗智で構いません」


「えと、それじゃあ紗智さん。その、わたしは亮・・・コウハからあなたのことを・・・」

そこまで言った時、紗智が首を傾げた。

「・・・あの、コウハって・・・?」

「・・・え?」

あれ・・・亮は確かに紗智と同じギルドにいたって・・・

「あの、本当に知らないんですか?二年近く前の話しなんですが・・・」

「・・・ごめんなさい。実は私・・・二年間ずっと眠っていたんです・・・交通事故にあって・・・」


「・・・事故・・・?」

「・・・部活の友達と帰っている時に・・・みんなまとめて轢かれたそうです。私だけが生き残って・・・二年間近く眠っていたってお母さんに聞かされて・・・」

「・・・あ・・・ご、ごめんなさい。嫌なこと思い出させてしまって・・・」

「(ふるふる)・・・いえ、大丈夫です」


わたしと紗智はしばらく他愛の無い話をする。そしてお互いに打ち解け始めた。
「紗智さんは医者を目指しているの?結構沢山、医療関係の本を持っているけど・・・」

「うん。私は死ぬかも知れなかったのに、奇跡的に助かった・・・だから、私も誰かを助けたいって思って・・・」

「そっか・・・」

「・・・ねぇ、早貴ちゃん」

「はい?」

「・・・二年前、私達が事故を起こした時・・・もう一つ事件があったんだよね」

「・・・!」

・・・きっと彼女の両親は嘘をついたんだ。どうやら紗智にはSAOにいた記憶がないようだし・・・多分それほどショックを受けたんだと解釈した親が嘘をつき・・・嘘に嘘を重ねて今に至ってるんだろう。

「早貴ちゃんは・・・その事件について知ってる?」

・・・わたしはゆっくりと紗智を見る。

「・・・覚悟は、ありますか?」

紗智は頷く。

「・・・最近、夢を見るんだ。誰かが私を呼ぶ夢・・・暗闇で逃げ続ける私に呼びかけてくれる声・・・でも、私はその人のことを知ってる筈なのに・・・誰だか解らない・・・」

・・・その気持ちは解る。わたし・・・俺もそうだから。わたしはノートPCを開き、色々操作して、一本のUSBを差し出す。

「これは・・・?」

「真実。もしあなたがわたしの知ってるサチさんなら・・・きっとコレが全てです」

中にあるのはSAOに関する全ての情報。


「だけど、今のままでいいならこれは見ないで。・・・真実を知るのは・・・時には
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ