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て話す。
「ええと・・・わたしはサキ・・・結城早貴って言います」
「あ、はい。私は・・・二ノ宮 紗智・・・って言います。あの、結城さんは私を知ってるんですか?」
「ええ、まあ。・・・あ、わたしの事は早貴って呼んで下さい」
「あ、じゃあ私も紗智で構いません」
「えと、それじゃあ紗智さん。その、わたしは亮・・・コウハからあなたのことを・・・」
そこまで言った時、紗智が首を傾げた。
「・・・あの、コウハって・・・?」
「・・・え?」
あれ・・・亮は確かに紗智と同じギルドにいたって・・・
「あの、本当に知らないんですか?二年近く前の話しなんですが・・・」
「・・・ごめんなさい。実は私・・・二年間ずっと眠っていたんです・・・交通事故にあって・・・」
「・・・事故・・・?」
「・・・部活の友達と帰っている時に・・・みんなまとめて轢かれたそうです。私だけが生き残って・・・二年間近く眠っていたってお母さんに聞かされて・・・」
「・・・あ・・・ご、ごめんなさい。嫌なこと思い出させてしまって・・・」
「(ふるふる)・・・いえ、大丈夫です」
わたしと紗智はしばらく他愛の無い話をする。そしてお互いに打ち解け始めた。
「紗智さんは医者を目指しているの?結構沢山、医療関係の本を持っているけど・・・」
「うん。私は死ぬかも知れなかったのに、奇跡的に助かった・・・だから、私も誰かを助けたいって思って・・・」
「そっか・・・」
「・・・ねぇ、早貴ちゃん」
「はい?」
「・・・二年前、私達が事故を起こした時・・・もう一つ事件があったんだよね」
「・・・!」
・・・きっと彼女の両親は嘘をついたんだ。どうやら紗智にはSAOにいた記憶がないようだし・・・多分それほどショックを受けたんだと解釈した親が嘘をつき・・・嘘に嘘を重ねて今に至ってるんだろう。
「早貴ちゃんは・・・その事件について知ってる?」
・・・わたしはゆっくりと紗智を見る。
「・・・覚悟は、ありますか?」
紗智は頷く。
「・・・最近、夢を見るんだ。誰かが私を呼ぶ夢・・・暗闇で逃げ続ける私に呼びかけてくれる声・・・でも、私はその人のことを知ってる筈なのに・・・誰だか解らない・・・」
・・・その気持ちは解る。わたし・・・俺もそうだから。わたしはノートPCを開き、色々操作して、一本のUSBを差し出す。
「これは・・・?」
「真実。もしあなたがわたしの知ってるサチさんなら・・・きっとコレが全てです」
中にあるのはSAOに関する全ての情報。
「だけど、今のままでいいならこれは見ないで。・・・真実を知るのは・・・時には
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