第一章 4
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一層力を込めた。ローズさん以外に有り得ない事実と、これを逃したらしばらくは追及出来ないから、余計に。
「いやぁ〜ばれちゃったか。君の頭はやはり素晴らしいね!天使にしておくのがもったいない。いや、ホントに!?」
褒めたって許せる筈ないじゃないか。それぐらい大事な事柄を、貴方は暴露したんだと分かって欲しい。いや、分かれ。僕は聞く前から怯えきっているローズさんの襟まで左手を持っていくと、そのまま上に持ち上げ、見降ろせるようにした。
「ローズさん、ハッキリ言って下さい。貴方がやったんですよね?」
尚も睨みを利かせ、下からローズさんの顔を見る。
「べ、別にばれても大丈夫なんだよ!まだ君達、天使だから!」
無駄な抵抗は止めたのか、震える声で本当の事だか理解出来ない事を言う。いつもここまで、素直だったら絡み易いのに…。
「そうなんですか?怪しいですよ、ローズさん…」
この人の話は、半分本気半分冗談で捉えるに限る。丸っきり信じてしまうと、痛い目を見るのは僕達だからね。
「いや、私の言う事信じてくれよ!」
懇願にも似た、声が部屋の中で響いた。
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