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Fate/stay night 戦いのはてに残るもの
託される物
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だ魔術を教えてもらって数ヶ月ぐらいしか経ってないよな?」
「そうだけど、いきなりどうしたんだよ?」
俺はその後、士郎に現在の自分の回路の起動方法を教えた。毎回全部開くんじゃなく、切り替えて起動していると。
「じゃあ、爺さんの言ってたやり方は間違ってるのか?」
「分からない、でももしそうだとしても何か理由があると思う。……切り替えのことは、切嗣には内緒にしとけ。これからの鍛錬に、何か言ってくるかもしれないからな」
「分かった、けど回路のON OFFか。どうやってやればいいんだ?」
「回路を開いた後は、俺は頭の中でスイッチを押すイメージをしてOFFにしてる。開く時も同様にスイッチを押すイメージをしてONにしてる。暫くは士郎は、切り替えを重点において鍛錬だな」
「イメージか、先ずは全部の回路を開いて…………」
士郎は回路切り替えの鍛錬をし始め、俺は俺で何時も通りの強化の鍛錬を開始した。
「何処まで強化出来るか」
手に持った包丁を強化し、試しに持ってきた木片を斬ろうとしたが途中で引っかかり失敗。
「ただ強化するだけでは、無理なのか?」
包丁を木片から引き抜き、再度強化を掛けてもう一度斬ろうとするが、やはり途中で引っかかって失敗。
ただ単に強化を掛けるだけでは、今の俺では木片を斬るまでには、強化が出来ないのだろうか?
「何かが足りない。後何かをすれば、木片を斬れるぐらい強化出来ると思うんだが」
当分の課題はその何かだな。それを考えながら、強化の鍛錬は引き続き続けて行くことにしよう。
その何かが分かれば、格段に強化のレベルが上がって色々なことに役立つだろう。主に人助けとか何かなら尚更。
それからまた数週間、俺は強化と解析 士郎は回路の切り替えに成功し、俺と同じく強化と解析の鍛錬をひたすら続けた。
回路の切り替えが出来るようになった士郎は、失敗することが多かった強化を、普通に成功させるぐらいに成長したみたいだ。
鍛錬をしていたある日、切嗣が数週間ぶりに何時も通りの笑顔で家に帰って来た。
「「おかえり切嗣(爺さん)」」
「ただいま。二人共、僕の留守中何か変わったことはあったかい?」
俺と士郎の頭を優しく撫でる切嗣だが、何故だろうか? 腕にあまり力が入っていないような感じがする。
いや違うな、力が入ってない感じがするんじゃない。切嗣の腕の力が弱くなっている気がする。
日に日に切嗣の腕の力は、僅かにだが弱くなっていた感じがしていたのだが、これは確信の可能性が高い。
数週間ぶりに会った切嗣の腕の力は、数週間前より確実に弱くなっている。何が理由なのかは分からないけど。
「特に何もないよな彩雅?」
「ないな」
「な
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