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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第八十九話    『オルタ降臨。翠屋恐怖の日』
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イ」
「グハッ…!?」
「ああっ…!?」

その強烈なボディに響くが如くな言葉にシホと桃子の二人の叫び声が翠屋に響いた。
それを席に座って聞いていたなのははとんでもない事をしてしまったのだと今更に後悔をする。

「こんなもので私が満足するとでも本気で思っているのか? さぁ早く次を持って来い」
「か、かしこまりました…我らが王様…」

それでシホは食器を下げてすごすごと引き下がっていった。
そして厨房にまで戻ってくると、

「桃子お母さん、ダメです。今のアルトリアには太刀打ちできません…」
「弱音を吐いちゃダメよ、シホちゃん! まだだわ。まだ私達は終わらないわ!」

桃子は心を奮起させてアルトリアへと挑んでいく気になった。
そして今度はジャンボオムライスを作った。
それをアルトリアへと運ぶシホ。

「今度はどうですか? 王様…」

シホは引き攣る顔をどうにか正してアルトリアに問いかける。
そしてすぐさまアルトリアは平らげると、

「ダメだな、マズイ」
「ぐぅっ!?」

またしてもアルトリアはマズイを言い放った。
それによって精神的ダメージを負うシホ。
しかし桃子は負けない! とさらにビックハンバーグを作り出した。
それを軽く消化して、

「ダメだな」
「うっ、うう…!」
「母さん!?」
「無茶しちゃダメだよ、お母さん!」

恭也と美由希がどうにか慰めているが桃子の限界は近いのだろう。
でもしかし桃子はめげなかった。

「マキシマムカツ丼! お願い!」
「はい!」

そして結果は、

「ダメだな」
「ああぁ…心が折れそうだわ…」
「桃子…もう無理するな!」
「いいえ、あなた。まだよ…まだこれからだわ!」

桃子は泣きそうになる心をなんとか立ち直らせて、

「ビックステーキ!」
「次!」
「ビックラーメン!」
「甘い!」
「私の本気! 翠屋自慢の海鮮盛り合わせ!」
「ぬるい…!」


………………
……………
…………


それから桃子の挑戦は続いていったがとうとう桃子は心の限界を大幅に越えてしまって、

「…シホちゃん、みんな…後は、よろしくね…?」

そう言ってプライドを砕かれた桃子は倒れて気絶してしまった。
それでどうしたものかという会議に陥る。

「ここは士郎やはやて、鮫島さん、ノエルさん、ファリンさんも呼んで総動員で桃子お母さんの仇を取るべきだと…!」
「しかし、桃子の腕で敵わなかったアルトリアさんにどう立ち向かえばいいのだろうか…?」

全員はそれで押し黙る。
高町桃子の腕は上で出した全員が認めるほどのパティシエの腕だ。
だから太刀打ちできるものではない。
そも、たとえ全員を呼んだとしても桃子の二
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