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VOICE
第3話:候補者
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すさまじい爆音が鳴り響く中、雪羅一行はとある魔界の都市へと向かっていた。

ーー光学都市グランヴェルデーー

そう名付けられた都市はその名の通り光の研究や開発が進んでいる。
そのせいもあってか魔界では夜になってもその都市周辺だけは昼間のよう…らしい。

「なんだ…これ…」
雪羅はその都市に着いた瞬間にそう言っていた。
いつもは輝いているのだろうイルミネーションのようなものはあたりにまきちらされ、
街灯は倒れていたり粉々になっていたり、
またいくつかのビルは崩壊していた。
まさに戦争の空襲を受けたような…受けたことないけど…そんな状況だった。

「あらまぁ…またやってくれちゃいましたか…」
シェリルは頭を抱えて苦笑いしている…

ん…?また…?

「またってどうゆうこと?シェリルさん…?」
雪羅が素直な疑問をぶつけた。
「え…と…先ほどお話しした魔王候補の話は覚えてますよね?」
「ん…あぁ…まぁ…」
「その候補が2人居まして、その2人が仲の悪いことこの上なくてですね…」
シェリルはばつが悪そうにしている。
あーなるほど…最後まで聞かなくても分かったわ…
「その2人がこの爆音の元凶ってこと…でいい?」
「はい…理解が速くて助かります…」
シェリルはてへへ、と頭をかいた。
いちいちしぐさがお茶目だなこの魔王…
こんな会話をしている間も爆音は止まない。
そして爆音はだんだん大きくなってきた。
「…と、言ってるうちに近づいてきましたよ…」
椎名が注意を促してくれた。
そして争っている二匹(?)が視界に映った。
「ん…?あれ…?明らかに一方はドラg「さっさとくたばれこのくずがぁ!!」ない…?」
雪羅の言葉は途中で何者かの
ーー正確にはドラゴンのような姿の生物のーー
怒号によって遮られた。
「あぁ彼ですか。彼は竜族の魔物で百年に1ぴk「あぁ!?黙れこのトカゲもどきぃ!」…竜の青年なんです。」
今度はシェリルの声を人形の魔物(?)が遮った。
えぇと…?今普通に聞こえなかったけど…
シェリルは普通に俺の声聞き取れてたみたいなのに…
仕方がないので聞き直すことにした。

「すみません…なに竜って言いました…?」
「あ…はい。し「ぶっ殺すぞてめぇ!」うです。」

…聞こえん。全くもってうるさい。
と、そこでシェリルが2人の方を向いて…
なんだ…?背筋が凍るような…

「黙れ虫けら共…」

ーーあたりに緊張が走るーー

風も吹いていないのに吹き飛ばされそうになった。
なんだ…これ…変な汗かいてきた…
殺気を…いや凶気と言うべきなのか…?まがまがしい気をシェリルから感じる…
足がすくむ…腰が抜けそうだ…
怖い…恐い…!

「…らさん……雪羅さん!」
シェリルの
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