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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第110話:テログループ討伐
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う言って俺自身はデスクの上にある端末を持って、ソファに腰を下ろす。
シンクレアが向かい側に座ったところで、俺は話を始めた。

「はやてから大まかなところは聞いてるな?」

「ええ」

「ならその辺は飛ばすぞ。で、場所としては・・・おっ、捜査部の兄ちゃんから
 データが送られてきてるな・・・、ここだ」

そう言って、本局で話をした捜査部の男から送られてきた現地の詳細な地図を
表示させながら、シンクレアに話をする。

「洞窟・・・ですか。内部構造は判ってるんですよね?」

「いや、不明だ。他にも、敵の質量兵器保有状況なんかは不明」

「なるほど、その辺を明らかにするための潜入ってことですね」

「そういうこと。相変わらず話が早くて助かるよ」

「いや、まあ・・・つい1年前まではしょっちゅうこんなことを2人で
 やってましたからね。で、欲しい情報としては、洞窟の構造と質量兵器の
 配備状況。あとは、なんかあります?」

「敵の見張りの状況だな。場所・人数・交替パターン」

「最初の2つはともかく、最後のをやるには時間が足りませんよ」

「まあ、やれる範囲でだな。突入作戦前に隊舎に帰ってこなきゃいけないか
 どうかで、情報収集に充てられる時間も変わってくるし」

「そこはゲオルグさんとはやてさんで決めてください。
 あとは潜入方法ですけど、ステルスで行きます?」

「いや。連中が魔力反応をセンシングしてるかもしれないから、
 魔法は使わずに行くぞ。今回は原始的に行く」

「気配を消してこっそり、ってやつですか?」

「そうだ。得意だろ?」

「まあ、苦手だったら特務になんか居られませんけどね」

「だな。じゃあ、事前の打ち合わせとしてはこんなもんか。
 装備は任せる。バックアップはなし。今夜11時に格納庫集合」

潜入作戦ではバックアップチームの存在が重要だ。
最悪バレたときの脱出援護など、潜入チームの安全を確保するには不可欠と
言っていい。ただ、情報部にいたころの潜入作戦はほとんどがバックアップ
チームを配置することすらできない状況だった。

「了解です」

だからこそ、シンクレアは平然とそう言ってのけるのだが、
俺もシンクレアも不安がないわけではない。最悪、死を覚悟して突っ込むのだ。

「じゃあ、これで」

シンクレアはソファから立ち上がり、部屋を出て行った。





夕方になり潜入作戦の準備を終えたころ、なのはから夕食への誘いの
連絡が入り、俺は食堂へと向かった。
食堂に入ると、なのはとヴィヴィオが2人で食べているのが目に入る。
俺は列に並んで軽めのメニューを注文すると、トレーを持って2人が座る
テーブルに向かう。


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