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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第110話:テログループ討伐
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検挙しようということで
 朝早くから来てもらったわけだ」

部長が話を終えると、はやてが軽く頷いてから口を開く。

「私らが呼ばれた理由は判りました。
 それで、その本拠地っちゅうのはどこなんです?」

はやてに尋ねられて、部長が口を開きかけたところで、
部長の隣に座る人物が部長を手で制する。

「そこは私が」

「そうだな、君から話してもらう方がいいだろうな」

部長はそう言うと腕組みをしてうつむき、隣の男が口を開く。

「我々捜査部が調査した結果、連中がクラナガン東方の山岳地帯に
 潜伏していることが判りました」

捜査部に所属するらしい男は手元の端末を操作し、会議室のスクリーンに
地図を映し出す。

「この地点にある洞窟に出入りしている痕跡を発見しており、
 洞窟の入り口の周辺では見張りの人員が配置されていることも
 確認しております。
 さらに、このグループのリーダー格である人物が出入りしることも
 確認できておりますので、捜査部としてはこの洞窟に本拠地があるものと
 考えております」

捜査部の男が抑揚のない声で話を終えると、部長が顔を上げる。

「というわけだ。理解できたかな?」

「いくつかお聞きしてもええですか?」

はやてが捜査部の男に目を向けて尋ねると、彼は軽く頷く。

「まず聞きたいんが中の状況ですね。 テログループの人数と
 構成員の能力を教えて頂きたいです」

はやての質問に対して、捜査部の男は即座に答え始める。

「そうですね。人数は20名前後です。能力の方は・・・」

そこで一旦言葉を止めると、捜査部の男は手元の端末を操作する。

「判っている範囲ですが、魔導師が10名程度ですね。
 能力としては、最も高い者がB+ランク相当であとはCランク以下です」

「なるほど。ほんなら、必要以上に恐れる必要はないっちゅうことですね。
 個々のデータについては送ってもらえますか?」

「了解しました。あとはよろしいですか?」

「洞窟の構造は判ってますか?」

俺がそう尋ねると、訝しげな表情で捜査部の男が俺を見る。

「構造・・・ですか?」

「そうです。入り口の数や内部で通路がどのようにつながっているか、
 質量兵器がある場合にはどこに保管されているかなどですね」

「申し訳ありませんが、そういった類の情報は収集できておりません。
 質量兵器についても小火器類と爆弾については保有しているのを
 確認できておりますが、どれだけの量を保有しているかは把握しきれて
 おりません」

「そうですか・・・。それはちょっと、危ないですね。
 作戦の継続は難しいかな・・・」

敵の本拠地に対して攻撃を加える場合、
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