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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第110話:テログループ討伐
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んじゃないの?」

「そうやね・・・、フェイトちゃんには話しとくわ」

はやてはそう言って、前に俺とはやてが部長に呼ばれた時のことを
話しはじめた。
フェイトははやての話を聞き終わると、はやてに向かって大きく頷いた。

「話してくれてありがとうね。それでゲオルグも乗ってるんだね」

はやての方を向いていたフェイトが俺の方に目線を向けて聞いてくるので
俺は、小さく頷いてから答える。

「ま、そういうことだな」

「それに、今回の任務はゲオルグくんに負うところが大きいからね」

「そっか、敵地攻撃だと事前の情報収集が大事だもんね。
 そういえば、私が初めてゲオルグと一緒に戦ったのって
 テロ組織の本拠地攻撃だったよね」

「よく覚えてんな、そんなこと」

「もちろんだよ。あのときは、執務官になってすぐだったし、
 ゲオルグにずいぶん怒られたもん」

「そうだっけ?」

「そうだよ。 それがきっかけでゲオルグと仲良くなったんだもん」

俺とフェイトが昔話に花を咲かせていると、はやてが割って入ってくる。

「その話は聞いたことないなあ。教えてえな、フェイトちゃん」

「うん、いいよ。 えっとね・・・」

フェイトが話し始めたところで、操縦席の方からヴァイスの声が飛んできた。

「まもなく着陸しますんで、準備してください」

それを聞いたフェイトが苦笑する。

「残念だけど、さっきの話はまた今度だね」

「そやね。さ、気を引き締めて行かんと」

そう言ったはやての顔は先ほどまでと異なり引き締まった表情をしていた。
窓の外に目を向けると、クラナガンの町並みがぐんぐん大きく迫ってきていた。





転送ポートから本局へと向かい、はやての後に続いて歩いていく。
やがて、はやての足がある会議室の前で止まった。

「ここやね」

はやては小声で呟くようにそう言うと、会議室のドアを開けた。
ドアの向こうには部長と数人の男が座っていた。
俺達が部屋に入ると、彼らの目線が一斉にこちらに向く。

「朝早くに済まんな、掛けたまえ」

部長が硬い表情でそう言うと、俺達3人は部長の正面に並んで座る。
少しあって、部長は大きく息を吐くと俺たちに向かって話し始める。

「今日来てもらったのは、あるテログループの本拠地が判明したからだ」

そう言って、部長はあるテログループとその本拠地について話を始めた。
曰く、このテログループはミッドにある管理局の施設に対して、JS事件以後
5回の攻撃を仕掛けているらしい。

「で、このグループの本拠地を情報部と捜査部が追っていたんだが、
 昨日、捜査部が本拠地を探り当てたんでな。
 早速本拠地を急襲して構成員を
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