第十二話 アルビヨン
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いかない、マーベリックと相談している時にある書簡が来た。これはマーベリックと二人で運命だと思ったので引き受けた。」
マーベリックがジョージ二世の書いた書簡を読んでいる途中だがワイアットは嫌な予感がした。
「グリーン、お前をトリステイン王女マリアンヌとの婚姻相手とする。」
マーベリックがそう読み上げるとワイアットの中で何かが崩れていく気がした。
「父上、私だけ何もアルビヨンのものを貰ってないのはおかしいです。
つきましては、私がトリステイン魔法学院で名乗ってたなハンス・ワイアットのYをアルビヨン王国の国名
から頂きたく存じ上げます。」
ワイアットは無茶苦茶な事を言い縁談を無くそうと行動した。
「グリーンお前!」「なんと!畏れ多い」「殿下、無茶ですそれは!」
三者ジェームズ、チャールズ、マーベリックは驚きの声を上げるがそれを制したのは、ジョージ二世だった。
「グリーンお前の気持ち良くわかった、留学しているとは言えトリステインは他国である。まだ若いお前は、不安であろう。兄二人は、アルビヨン王国内に居てお前だけを何も与えず 国外に出すとは、他から見たら勘当か良くてもお飾りの王をくれてやり、アルビヨンは人質に自身の王子を出したように見えるだろう。グリーン、賢いお前はそれが嫌なのだろう。例え、出ていくとしても栄光を、アルビヨンの名誉を汚したくなかったのだろう。グリーンお前の条件を呑もう、マーベリック今から我が国の国名はアルビオンとする。グリーンの名もグリーン・ハンス・ワイアットとする。」
ワイアットに微笑むとジョージ二世は崩れ落ちた。
ワイアットは遠くの方で父上!や陛下!と言う声が聞こえる気がする。
ワイアットは自身の無茶苦茶な案を呑まれたことで、婚姻を呑まねばならぬことに涙した
私の高度な戦略が………。ジョージ二世の死もあって気付かぬ内にワイアットは泣いていた。
世は夏の事だった。
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