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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-15港町の夜
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ニャさんは、ほんとにお酒が、お好きですのね。」
「ああ。半分くらいは、このために生きてるようなもんだな」
「あとの半分は、カジノじゃないだろうな……」
「エンドールにしかねえからな。そこまでは、いかねえな」
「やっぱりそんな理由なんだ……」
「大丈夫よ、ミネアさん。ちゃんと、()めるところまで、おつきあいしますから。」
「トルネコさん……!なんだか、後光(ごこう)が差して見えます……!」
「あらまあ。苦労なさってるのねえ。」
「それは、もう……」
「マーニャは、お酒を飲んでるのね。近付いたら、いけないの?」
「そうですね。離れていましょうね」
「おい」
「ユウちゃんは、十分食べたかしら?お菓子も、あるのよ?」
「うん、食べた。おいしかった」
「そう、よかったわ。まだまだあるから、遠慮しないでね。育ち盛りだし、よく動くんだから。たくさん、食べないとね。」
「うん」
「そうですね。ユウは、食べ過ぎよりも、足りないほうが心配ですからね」
「だな。体型を気にするにゃ、まだ早えな」
「酔っ払いは近付かないでくれるかな」
「んだと」
「近付いたらだめって、村でも、きいた」
「……」

 マーニャが、酒杯(しゅはい)を置く。

「あれ?もう、飲まないの?」
「……嬢ちゃんが寝たらな」
「……ユウと、トルネコさんさえいれば……!なんとか、やっていけそうな気がする……!」
「ミネアさん!よかったですね!」
「ありがとう!ホフマンさん!」
「お前ら……」

 盛り上がるミネアとホフマンに、マーニャが目を細める。

 少女が、マーニャに問う。

「もう飲まないなら、近付いてもいいの?」
「おう」
「そう。よかった」
「……」
「……これは、天然なんですかね」
「……計算とは、思いたくないですね」
「……とにかく!本当によかったですね、ミネアさん!」
「ええ!本当にありがとうございます、ホフマンさん!」
「まあまあ。(にぎ)やかねえ。」

 再び盛り上がるミネアとホフマンを後目(しりめ)に、少女がトルネコに切り出す。

「あの。トルネコ。」
「なにかしら、ユウちゃん。」
「ポポロがね、言ってたの。たまには、帰ってきてねって。」
「ポポロが。……そう。……でも、あたしは、魔物に狙われているし。ポポロも、あの人も、戦う力のない、普通の人だから。帰ってばかりいても、探し物はできないし。……難しい、わね。」
「……そう、なの」
「でも、伝えてくれてありがとうね、ユウちゃん。ポポロが元気でいるってわかって、嬉しいわ。」
「……ううん」

 程よい時間に、少女は部屋に戻り、大人たちは飲み始め、ホフマンも飲まないながらも話に付き合い、そこそこの時間でトルネコがマーニャを(なだ)
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