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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
動乱の始まり
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ああ、えっと……まあ知り合いと言うか一度会ったというか」

「お、そっちは確かイギリスの候補生だったよな。江本響、日本の候補生で今日からこの学園に通うことになった。これからよろしく」

「上杉千歳です。よろしく……」

「セシリア・オルコットですわ。お二人とも確か1学期はいらっしゃいませんでしたわよね?」

「ということは転入生4人のうちの2人って」

「ああ、それは僕たちのことだな」

 ああ、やっぱりそうでしたか。IS学園の制服を着ている時点でそうではないかと思いました。しかしこうまで露骨に日本の候補生を入れてくるなんて、日本も結構大胆なことしますね。

「ちなみに私たちは3組……」

「今まで専用機持ちがいなくて目立たなかったらしいが僕たちが入ったからにはそうはいかないからな」

「は、はあ……お手柔らかに」

「今はこれから過ごす学園を二人で見て回ってるんだよ。よし、じゃあ次行こうか千歳」

「お腹……空いた」

「夕食まであと一時間なんだから我慢しなよ。榛名さんにまた怒られるよ」

「……うん」

 お二人はそんな会話をして観客席を後にしました。なんというか……相変わらずだったというか、変なところで転入生を知ることが出来ましたね。それにしても知り合いと顔を合わすとは思いませんでした。

「すごい個性的な人たちでしたわね」

「ええ、まあ……」

 セシリアさんの言葉に素直に頷きます。その時アリーナの使用終了時刻を知らせるチャイムが鳴り響きました。どうやら結構な時間いてしまったようです。

「あら、では例の映像はまた今度見せて頂けますか?」

「今データだけ渡してもいいですけど」

「誰が見ているか分かりませんし、それはカルラさんの方で保存して頂いていた方がよろしいですわ」

 今まで具体的な名前を出しませんでしたしここでそういうことをするのは軽率と言うことなんでしょうね。私は一度だけ頷きます。
 私とセシリアさんはその場で別れて別々に寮に戻ります。こういうところも秘密にするのはやり過ぎな気もしますが、こういう警戒はやりすぎるという事はありません。なるべく秘密裏にというのは難しいものですね。
 そのまま再度寮へと戻ると扉の前で食堂に行こうとしている箒さんと鉢合わせました。

「ああ、カルラか。調子はもういいのか?」

「ええ、ある程度は……そう言えば先ほど転入生2人と会いましたよ」

「そうか」

「ええ、上杉千歳さんと江本響さん。どちらも日本の代表候補生で……」

「上杉……だと!?」

 今まで興味なさそうにしていた箒さんが上杉さんの名前を聞いて私の方を振り向きました。

「えっと……知り合いですか?」

「ああ、いや。直接の知
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