暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
動乱の始まり
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
必要がありますか。でも2組には鈴さんがいるとして3組、4組はどうしましょう。直接行くにしてもあまり理由がないですよね。合同練習の時くらいしかないです。一週間あればなんとか分かるでしょうか。
 と思った時点で昼休みは終了。午後の授業に入るために教室へ戻り、授業と同時にまた瞼との戦いが始まり、何とか勝利して放課後。既に体、精神共にボロボロのため一夏さんたちとの訓練は遠慮しました。流石にこの状態でやってもいい結果は出せないでしょう。
 部屋に戻って電気をつける間もなくベッドにダイブします。制服が皺になるなーとか考えつつ意識が気持ちよく闇に包まれていきます。おやすみなさーい……


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「さん…………カルラさん」

 んー、誰ですか。私の眠りを呼び覚ますのは……

「ああ、お目覚めになりましたのね。少しお話がありますの。お時間よろしいかしら?」

「セシリア……さん? はい、それは構いませんけど……」

 どうしてセシリアさんが私と箒さんの部屋にいるのでしょう? 時間は……私が戻ってきてから1時間くらいですか。まだ皆さん訓練してる時間ですね。セシリアさんだけ抜けてきたという事でしょうか? とりあえず体を起こして部屋の扉の前で待っているセシリアさんの所に向かいます。

「どうしたんですか?」

「ここでは少し……そうですわね、第6アリーナの客席辺りで」

 セシリアさんにしては要領を得ませんね。しかも第6アリーナなんてよく分からないです。とりあえず私は生返事をしてセシリアさんの後に続きます。第6アリーナって言ったら確か高速機動の練習などによくつかわれるコースがあるアリーナですよね。その用途的にも大きさが確かこの学園1を誇るはずですけど、その関係上2学期のIS競争イベント「キャノンボール・ファスト」の前後以外はあまり使われていないアリーナって聞いていますけど……
 第6アリーナに着くとそのまま観客席へ向かいます。やっぱり使っている人はまばらで、そのせいか観客席にはほとんど人がいません。セシリアさんはその中でも最前列の端っこに座りました。私もその隣に座ります。3分くらいの沈黙が続きます。第6アリーナは何か新しいものを作っている最中なのか、敷地の半分ほどに建設用の資材と思しきものがおかれています。そんなことを確認していた私の目の前を高速機動用パッケージを付けたリヴァイブが通り抜けて、その風で私とセシリアさんの髪が巻き上げられました。

「腕……大丈夫ですの?」

 その風が収まった時、セシリアさんが口を開きました。その一言で私はこの場に呼ばれた意味を理解します。

「はい、後4日もすれば普通に動かしても問題ないそうです」

「そうですか、良
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ