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連邦の朝
第十話 学徒
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りの才能だと言える。

私もグリーンの鍛練に一度付き合ったことがあるが、直後に口の中に、血の味が広がり、息が切れてしまった。

そんな事を続けているのを見ながら、私はやめた。

私は、二人の弟と比較してどうだろう?何か優れた点はあるか?残念ながらないとしか言えん無いのだ。

私が優れているのは、チャールズより、グリーンよりも、早く産まれて、グリーンよりも母親の家柄が良い事ぐらいだ。

チャールズが言えば南側の貴族が、グリーンが言えば、マーベリックか各地の商人と利権に繋がった中小貴族が、我が前に立つだろう。

その事を考えていた私にグリーンは、王にならないと言った。

何処から聞いたのかは知らんが、これで器でも負けた気がした。

その事をチャールズに伝えると、チャールズは、見事な臣下の礼を見せた。

どうしようもない敗北感を感じながら、グリーンとチャールズの背に、父上を見た気がした。

Sideワイアット

ジェームズとチャールズには話した。

更に私に、アルビヨン王家に未練がないと知らしめる為に、トリステインに留学しよう。

私の戦略も捗るかもしれないからな、貴族の令嬢方の中から、家柄等も考慮して我が戦略を更なる一歩を決めようか。

そうなれば、マーベリックと父上に相談だな。

「父上、マーベリック、私は外をアルビヨン以外の外を学びたいです。噂に聞きましたがトリステインに、トリステイン魔法学院と言うところがあるそうですね?」
ワイアットはマーベリックからジョージ二世の方向を向く。

「確かにあるが。グリーン、お前はそこに行きたいのか?」
ジョージ二世は驚きを隠せなかった。

「陛下、これは良いことです。もしかするとトリステインからの輸入品が、安くなるかもしれませぬ。それに、もしもの時は、あの税等の屈辱を晴らす事が出来る名目に、出来ますぞ。」
マーベリックは冷静にそう告げる。

「馬鹿かマーベリック!自らの子を差し出して、輸入品を安くしろとは王家の恥。威信の揺らぎになるわ!」
ジョージ二世は声を荒げる。

「だが、あの屈辱を晴らしたくもある。」
ジョージ二世の声が、震えた。

「父上がどう言いましても私はトリステイン魔法学院にいきますからね。私の可愛い我が儘と思って許可をください。」
ワイアットは、押しきろうとした。

「ぬぅ、気持ちは、わかったぞグリーンよ。ただし、条件がある。」
ジョージ二世は、そう言う。

「何でしょうか?父上?」
ワイアットは、条件を聞き逃さぬように、ジョージ二世の言葉を聞く。

「グリーンよ、アルビヨン王家であることを学院の中で隠し抜ければ良い。それだけだ、条件は。しかし、辱しめ
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