第十話 学徒
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ワイアットは14才になっていた。
あの外交館での一件以来、ワイアットは色々な貴族の社交界に呼ばれ、時にはアルビヨン一番の豪商のパーティーにも呼ばれていた。
ワイアットは、社交界の合間合間に絵などを描いたり、食器多くはガラス器を作ったりして、貴族の人々やアルビヨンの重鎮、豪商にばらまいていた。
尚且つ、バラ蒔きで、できた縁で、アルビヨン内外に諜報網を構築していた。
ワイアットは、紳士らしからぬ自分で何も動かず、出世の報を待つと言った部類の人間ではなく、自らが動いて、多くの人々に了承してもらって、栄光ある地球連邦軍大将の座に座った、人物なのだ。
この程度のことを2つ同時にやることが出来ないと連邦軍高官の座には着けない。
連邦軍大将の座は、軽くはないのだ。
ワイアットが、独自諜報網を構築しているとある情報が、彼の耳に入った。
「私の事をジェームズやチャールズに嫌っているだと!」
ワイアットが手にした資料(紙は高い為と情報漏洩の危険から、ワイアット自身の作品と誤魔化す事が出来る木製の暗号符)には、アルビヨン皇太子ジェームズと第一王子チャールズが、かなりワイアットを危険視する動きがあると知った。
「この際、私は王になる野望が無いことを本人達に知らせるか。」
今、ワイアットは言ったことを実現する為に、ジェームズとチャールズが鍛練している王宮の指揮官訓練室向かった。
Sideチャールズ
我が弟のグリーンが、やって来て早々に、王になる気はないと言いた。
内容は、即位妨害等も、何も心配するなと言うようなことを言われた。
私は余り王になる気はなかったし、兄とも対立する気もなかったので、兄が王で決定だなと思っていた。
だがどうだろうか、近くにいた兄が、赤い顔してから青い顔になって私に「グリーンはどうして私の気持ちを知っていたのだ?」 と言われた。
私はグリーンの事が、かなり怖くなった。
Sideジェームズ
私の弟は、私が言うのもなんだが、かなり頭がよい弟達なのだ。
一番目の弟チャールズは、理想家的な所と情熱家な考えを持ち、将来の為の直轄地の一部を借りた領地経営に、置いても高い資質を見せている。
風の魔法も、トライアングルで更には、優秀な部下も心から忠誠を誓うと言った自慢の弟だ。
だが、野心の欠片も感じさせずに、飄々としていて、誰も敵を作らない所に、不気味さを感じる。
もう一人の弟グリーンは、私達とは違う母親を持つが、その容姿はアルビヨン王家の血を感じるもので、幼少の時から素晴らしい絵を書いたりする芸術家気質の天才児だ。
魔法に関しても、全ての系統がラインであり、グリーンの年からすれば、かな
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ