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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic4魔導円舞〜Reverse:The ToweR〜
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干しに風呂・トイレ掃除も一段落。ちなみに洗濯物は別々に洗い、干す場所も別々。まだ8歳とは言えはやてが女の子であることに変わりない。
分けるべきものは分ける。洗濯物を一緒に洗うことに関してははやては別に気しないと言っていたが、はやて自身は気付いてなかったようだが、明らかに恥じらいを見せていた。干す場所に関しては、はやては自室から出られる庭に。私は2階の一室から出られるベランダに。風呂とトイレ掃除は基本的に私が担当。当番制にして車椅子生活のはやてにもやらせるのは気が引けた。

「あ、あのなルシル君。その・・・」

ソファに座って朝のワイドショーを見ながらのお茶休みをしているところに、自分の部屋から出て来たはやてがチラチラ時計を見ながら声を掛けてきた。時刻とはやての膝の上に在る物を確認して「もうそんな時間か」と休憩を切り上げる。午前10時。その時間から昼までの2時間。私とはやてはある事を行う。はやてに誘われるように私は彼女の部屋へ入り、デスクのところまでついて行く。

「休んどったのにごめんな、ルシル君。でも、わたし――」

「あはは。いいよ。勉強熱心(・・・・)なのは良いことだ」

そう。はやてに勉強を教える授業をやっている。学校に通っていないはやては、図書館で本を借りたり、書店で教材を購入したりして独学で勉強している。独学でありながら小学3年で習う全教科の理解力と習得率は平均以上だ。
よほど身に付く勉強法を知っているのだと思えば、人一倍頑張っているだけ。本当に強い子だと思い知らされる。だから出来る事はやってあげたいと思えるんだ。まず私ははやての理数系能力を上げるつもりでいる。この世界のはやてもきっと魔導師になるだろう。

(魔法とは、自然摂理や物理法則をプログラム化し、それを任意の書き換え、書き加えたり消去したりすることで作用に変える技法だな・・・)

魔法について改めて確認してみる。魔導師の魔力を使用し、変化・移動・幻惑、いずれかの作用を起こす。これらの作用を術者が望む効果が得られるように調節し、また組み合わせた内容こそが、現代の魔法の形であるプログラムというやつだ。
そのため魔法=プログラムの構築や制御には当然数学や物理の素養が必然となる。なのはは算数や理科などの理数は得意だし、フェイトに至っては数学をある程度マスターしていた。呑み込みが早いこの頃からはやてに理数系を率先して学んでもらう。文系は軽く、成績が中の上に入るところまでで今のところは良いだろう。

「むぅ・・・ルシル君。ここんところ、ちょう教えてもらってもええか?」

「ああ。どれだ?」

明らかに小学3年で学ぶレベルじゃないのに、はやては文句1つとして、それどころか嬉々として学んでくれる。算数の後は、生物学・地学的分野を除いた物理学分野特化の理科の
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