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武で語るがよい!
約束と家族会議
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Side 士郎

今日は僕がコーチ兼オーナーをしている、翠屋JFCとなのはが通っている清祥小学校の
サッカー部との練習試合が行われる予定になっている。
今回の練習試合の目的は我が翠屋JFCと清祥サッカー部の戦力強化する事だ、特に翠JFCは近々積極的な攻撃で有名な桜台JFCとの試合があるので、同じく攻撃的なプレーを主とする清祥サッカー部との練習試合を、清祥サッカー部の部長兼翠屋JFCキーパーである久川君に僕から頼んでおいたのだ。
久川君は、僕からの頼みを聞いた時は難しい顔をしたが直に練習試合を承諾してくれた
だが、彼の表情を見て無理をしているのでは? と考えた僕は久川君に『断っても大丈夫だよ?』と言ったが彼は焦ったように『え、あ! ち、違いますよ』と返答し、先ほどの理由を説明してくれた。

どうやら、翠屋JFCに参加する自分を除いた9人の内3人はフォワードポディションのレギュラーメンバーに採用されているので、清祥サッカー部の攻撃が弱くなって練習試合にならないかもしれないと考えたからだそうだ。
確かに……攻撃が売りのチームからフォワードを引き抜けば、かなり弱体化するだろう
久川君の説明を聞き、理由が分かったので別のチームに練習試合を持ちかけようか? と考えて時である、今まで悩んでいた久川君から、是非この練習試合を組んで欲しいと言ってきたのである。
理由を聞くと、『清祥サッカー部のレギュラーを引き継ぐ後輩達に経験を積ませたい』と久川君は照れ臭そうに返答した。
……素晴らしい、流石はサッカー部のキャプテンを務めるだけあって、これからの後輩の事をちゃんと見据えている、と感心しつつ、お互いに手を取り合い練習試合の日程を組んだのである。

そして、練習試合当日……

清祥サッカー部のメンバーは人数不足のため、一人の助っ人を連れて試合に臨んできた
だが、その助っ人は見るからに家のなのはと同じ位の歳の少年だった。
近くにいる久川君に彼は誰か聞こうと視線を落とす、するとそこにはため息を吐いる久川君の姿があった。

「どうしたんだい? 久川君?」

「士郎さん……多分……いや、絶対今日うちのチーム負けますよ」

そう言って憂鬱そうな目で助っ人に来た少年の事を見つめている
うちのチームが負ける? そんなにあの少年は強いのだろうか? そう思い久川君に尋ねてみる

「彼は誰なんだい? 見たところ3年生位だと思うのだけど」

「あぁ、はい、アイツの名前は神田誠っていう名前で士郎さんの娘さんの、なのはちゃんと一緒のクラスですよ。
見た目は普通の小学3年なんですが……神田は兎に角スポーツ全般が恐ろしく強いんです
以前神田をサッカー部にスカウトしようとPK戦をしたんですが……0対10で完敗しました……」

最初の方は坦々と話して
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