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武で語るがよい!
約束と家族会議
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いた久川君だったが彼を……神田君の事を話していくに連れて
久川君の周りにドンヨリとした空気が漂っていく……

「だ、大丈夫かい、久川君?」

「ッは! す、すみません、少し気落ちしてました」

そう言って久川君は自分の頬を両手てで叩き、気合を入れ直していた
パン! パン! と頬を叩き終えた久川君は真剣な表情に切り替わり、グラウンドに入っていった

それにしても、神田君かぁ……うちのチームは防御からカウンターを狙うことを主としているチームだ。当然、守りを重視したチームになっている、そのキーパーを務めている久川君にPK戦で完勝するとは……。
一体どれほどの実力を持っているのだろうか? という期待と共に試合開始前のブザーが鳴り、お互いの選手はグラウンドの中央に集まり礼をした

……「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」……

グラウンドに選手達の声が木霊し、翠屋JFCのキックオフで試合が始まった
   
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試合が始まってからもう15分が経とうとしている
清祥サッカー部はフォワード不足もあり、中々得点が入らないでいた。
一方、翠屋JFCはうまくパスを繋いで良いように責めていたのだが……得点が入らない
傍から観れば0対0と接線のいい試合なのかもしれない……だが、それは違う
ディフェンスのポディションに着いている神田君が、こちらの攻撃をほとんどを潰していっているのが今の状況なのだが……もし神田君がオフェンスのポディションに着いたら、こちらのチームが負ける。そう思うほどに神田君の動きは凄まじい……

だが、そんな神田君を見ていて自分の目がどんどんと険しいものに変わっていくのを感じる。彼は動きに無駄が無さ過ぎる……そしてサッカーというスポーツをしているにも関わらず、彼には全く隙が無い……隙と言っても今回の隙とはサッカーにおける隙などではなく、戦いなどに用いられる隙の事だ、それを彼はあの歳にしてかなり身に付けている。
あれだけの隙の無さだ、恐らく戦闘技術も相当なものだろう……そんな考えが頭を過ぎっている間に試合も後半5分を切ろうとしていた。

そんな時だ、清祥サッカー部から『誠! もういいぞ! 攻めてくれ!』という声が聞こえてきた。
すると、神田君はディフェンスからオフェンスにポディションを変更し、こちらのディフェンスをいとも簡単に突破して行く、そして、ゴールキーパーの久川君の前へと迫って行き、坦々とゴールを決めてしまった。
その後は、攻めようとする翠屋JFCの行動を全てカットし、同じオフェンスの仲間とパスを繋いだり、強烈なミドルシュートでゴール特点を稼いで行き、試合は終った

結果は0対3でこちらの負けで
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