『とあるナツイロノキセツ』
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が大分はだけている。に加え、彼女のかいた汗でうなじが凄く――見も蓋もなければエロい事になり、相変わらず彼女のいい匂いが間近で感じられる。
で、極めつけて言えば、彼も男でしかもこの熱さでいつもの冷静な判断も出来ない。いやまぁ、ぶっちゃけて言えば……限界である。
「リッカさん」
「なに清隆――きゃ!!」
ぐるり、何処でそんな技術を身につけたのだと言いたくなる様な華麗な位置チェンジでリッカを押し倒す様な形にする清隆。ワケが分からないリッカは目をぱちくりさせ、少し顔を赤らめながら彼の名前を呼ぶ。
「清隆……?」
そんな彼女もまた、愛らしいと清隆はリッカの手首を押さえ、言う。
「そういえばリッカさん、この前体重気にしてましたよね?」
「な、なんでそれを!?」
「実は隠れて見てました」
ニッコリ、しれっと言う清隆にリッカはやはり顔を赤らめジト目で彼を睨みつける。が、無論迫力は一切ないし寧ろ彼女の愛らしさを深めるだけである。
というか、別に十分軽い体重なのだが……乙女の
心というのは、男には分からないくらい複雑なのだろう。そして、今重要なのはそこではない。
「そ、それが何よ……」
「いやですね、効果的に痩せるには“そういうこと”をすればいいと何処かで聞いたので」
再びニッコリ、と言う清隆にリッカは数秒フリーズし……彼女の世界でも有数の頭脳はあっという間に答えを出して、彼女の赤らめられた表情は一気にボン!! と真っ赤に染まった。そりゃあもう、リンゴもビックリな色で。いつもからかうのはリッカなのだが、熱さからか立場が逆転中である。
「な、なな何言ってんのよ清隆の変態!! バカバカバーカ!!!!」
「でも、嫌じゃないでしょう?」
う、と恥ずかしそうに目を逸らすリッカ。というか、本当に嫌なら強烈な魔法が飛んできて、今頃清隆の意識は夢の中にあるはずである。それがないという事は……そういうこと、である。
ゆっくりと二人は顔を近づけ、軽く口付けを交わす。幾らしても、これは飽きない瞬間の一つ。そして、少し話せるくらいに距離を開けた時、リッカがポツリと呟いた。
「や、優しくしてよね……」
――どうやら、今日の主導権は決まっていた様である。清隆は微かに頷き、リッカは防音やらの結界を張るのを忘れずに……二人だけの世界に突入した。
そんな一夏の……幸せな二人の一時――
……ちなみに、その後で清隆を叱り付けるリッカの声が聞こえたとか何とか。お・し・ま・い。
時代背景は書いてから気づいた訳じゃないですよえぇはい、仕様す仕様() 何か清隆くんの性格が違いますけど、アレです、熱さにやられたんです(オイコラ) あと何で最後に怒られていたかは……ご想像にお任せしま
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