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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第八十七話    『夜の一族の告白、すずかの決意』
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それでも私の部屋に入ってきて私を励ましてくれたんだ。
私の事を血を吸う化け物なんかじゃないって言ってくれた。
優しい子だって言ってくれた。
化け物だっていう奴がいたら代わりに痛みつけてあげるって言ってくれた。
そして、信じてくれた。人を襲うことなんてしないって…」

すずかは当時の事を思い出しているのか胸に手を当てて思う。
やっぱりこの私のシホちゃんを想う気持ちは間違いなんかじゃないんだと。
私はシホちゃんが大好きなんだと…。

「だから、私はシホちゃんのおかげで前向きにこの力と向き合っていこうっていう気持ちになったの。
そして、そんな私だからこそサーヴァントにはライダーが召喚された。
ライダーにも何度も慰められた。助けてもらった。勇気をもらった…だから!」

すずかはひときわ大きな声をあげて、

「今日みんなにこの事を告白する勇気が持てたの。恐がってもいい…だけど私はこれからもなのはちゃん達と友達でいたい…!
私の身勝手だけどこれが本当の想いなの…。だから私の想い、受け取ってくれますか?」

すずかはもうそれは必死に目をつぶってただ手を差し出す。
それをまずアリサが、

「…ばっかじゃないの?」

アリサの物言いにビクッとすずかは震える。
そんなすずかにアリサは抱きつき手を握りながら、

「あたしとすずかはもう親友よ。それはもう変わらないわ。すずかはバカよ。そんなこと程度で嫌うなんてあるわけないじゃない…」
「アリサ、ちゃん…」
「あたしはすずかがなんであろうと受け入れるわよ。それが友達っていうものよ。さすがにシホの血を吸い出した時は驚いたけど、ただそれだけよ」
「うん…うん…!」

それですずかは涙を流す。
なのはがアリサに続くように、

「すずかちゃん、私達は気にしないよ? すずかちゃんは私達の大事なお友達…それだけでいいと思うんだ」
「うん。なのはの言うとおりだよ、すずか。私もすずかは大事な友達だよ」
「私はまだそんなに付き合いは少ないけど、そんな事は気にしないでいいと思うんだ」

フェイトとアリシアも続いてすずかの存在を肯定する。

「その通りや。生まれが少し特殊な程度くらいやんか。気にしたらアカンよ? すずかちゃん…」
「はやての言う通りだね。すずかは気のし過ぎだと思う。だから気にしたらダメだよ?」
「はい、兄さんの言う通りです。すずかはすずかです。私のライバルには変わりありません。だから元気を出してください」

全員に自分の存在を肯定してもらえてすずかは涙を流しながらも笑顔を浮かべる。

「…よかったわね、すずか。心配することなんてなかったのよ。みんなはすずかの大事な友達なんだから…」
「うん、シホちゃん。私、頑張れたかな…?」
「えぇ、頑張ったわ
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