暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
30*子供の喧嘩に親が出る
[2/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ビ(多分)がここに誕生した。

周りの貴族やらは頷いたり共感しながら自分らのマシンガン侮辱をきいている。
シルバちゃんの隣にいるリリスさんは、のほほんとしながらも焦っているような器用な表情をしながら困っている。
ただエリザはヘッドフォンをしているからかただ眺めているだけである。

さてさて、では肝心のキザ男はと言うとだ。

「き、貴様!!どこまで僕を侮辱するか!?」

真っ赤なお顔でマジギレしている。
実に滑稽。

だが、今宵の絶好調な舌はとどまる所を知らない。

「あーどこまでだ?まだ終わりが見えない。もうちょっと待っててくれ、全部言い切るから」

「先生、ちょっとじゃ無理ですよ。少なくとも三日はもらわないと、多過ぎます」


「ああそっか、これはうっかりしていた」

「もう、うっかりさんですね」

「あははははははははははは」

「うふふふふふふふふふふふ」

………後からリリスさんに聞いたが、この時の自分達はものすごい不気味で恐ろしかったらしく、周りの貴様はみんな震え上がっていたらしい。

しかし、キザ男だけは違う反応を示した。
よするに、馬鹿にされ過ぎて頭に血が上ったらしい。

「き、きさまらぁ!!もう許さん!!デリ!チー!行け!!」

そうキザ男が言うと、青鎧がでっかい斧を持って自由に向かって走りだし、白マントはどこから出したのか杖らしいモノを掲げながらなにかぶつぶつ唱えはじめた。

ここで自ら来ないあたりがキザ男である所以か。
もはや救いようが無い。

いや、救う気なんて砂カケラの一粒分も無いけどね。

つうわけで、いろいろとからかいながら戦いましょう。
さて、何がいいかなぁっと。

そうやって余裕をぶっこいていると、鎧さんはいつのまにやら目の前に。
かなり力を入れながら、自分に切り掛かろうとしている。

…………よし。
これはあれだな。

「うるぇぁぁ!!」

そんな奇声とともに、自分の首をぶった切ろうと斧をフルスイングする鎧君。
だが甘い。

「バラバラ緊急脱出!!」

「!!?」

切る前から突然首が飛んだ自分を見て、驚く鎧。
しかし、これだけで終わらす自分ではない。

まぁ、ここまでやったらこれをやらねば。
なにせこいつ青いし、斧だし。
ねぇ。

つうわけで、鎧を引っつかみ、上半身を切り離してそのまま上空へ。
そしてさらに手首だけになりじたばたする鎧をひっくり返す。

「落ちて脳天カチ割れろォ!!」

そして頭から勢いよく

「空中錐揉み大サーカス!!」

錐揉みさせながらたたき落とす。

………いゃぁ、実際やってみると爽快だねこりゃ。
首だけふわふわしてる感覚はどうにも落ち着かない
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ