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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-14灯台と主婦
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た!」
相談を終え、魔物たちに近付く。
魔物たちは
下
(
げ
)
卑
(
び
)
た笑いを浮かべ、炎の周りを踊り狂っている。
「けけけ。燃えろ、燃えろ。邪悪な炎の光で全ての船を沈めてしまえ。けけけけ。……ん!誰だっ!?」
魔物たちが、
一行
(
いっこう
)
に気付く。
下卑た
笑
(
え
)
みをさらに
歪
(
ゆが
)
め、一行を
見
(
み
)
下
(
お
)
ろす。
「けけけけ。ここまでやってくるとは、馬鹿な人間だ。丁度良い!この炎の中に投げ込んで、
焚
(
た
)
き
付
(
つ
)
けにしてやるわ! けけけけ。」
魔物たちが笑っている間に
詠唱
(
えいしょう
)
を終えていたマーニャのイオラが、
炸裂
(
さくれつ
)
する。
魔物たちが、悲鳴を上げる。
「ひ、
卑怯
(
ひきょう
)
な!いきなり、なにをする!」
「目の前で唱えてたのに、卑怯もクソもあるか」
少女が、ホフマンが、ミネアが斬りかかる。
魔物たちは慌てて態勢を整え、応じる。
マーニャが叫ぶ。
「次、いくぞ!」
三人が、魔物たちから距離を取り、再びイオラが炸裂する。
弱いほうの魔物、炎の戦士たちが倒れる。
「へっ、
他愛
(
たわい
)
もねえ」
「油断しないで!まだ、ボスが残ってるんだ」
「わかってるよ!」
灯台のボス、灯台タイガーに、三人が
一斉
(
いっせい
)
に斬りかかる。
灯台タイガーは先頭のホフマンに狙いを定め、なんとか振り払おうとするも、防御に集中したホフマンが耐え、その間に少女とミネアが攻撃をあてていく。
マーニャがルカニを唱え、魔力に包まれた灯台タイガーの守備力が弱まる。
さらに前衛の三人が
畳
(
たた
)
み
掛
(
か
)
け、
苛
(
いら
)
立
(
だ
)
った灯台タイガーは、空気を震わせる激しい
雄叫
(
おたけ
)
びを上げた。
マーニャ、ミネア、ホフマンが
立
(
た
)
ち
竦
(
すく
)
む。
「くっ……なんだ、こりゃ」
「
身体
(
からだ
)
が、動かない」
「ううっ……こんな、ことで」
灯台タイガーが
残忍
(
ざんにん
)
な笑みを浮かべ、鋭い爪がホフマンに迫る。
戦いに集中し、雄叫びの効果が無かった少女が、前に出る。
「やらせ、ない。」
鉄の盾で爪を受け止め、押し返して斬りかかる。
灯台タイガーはなおも立ち竦む三人を狙い、爪を振るうが、少女が
悉
(
ことごと
)
く
阻
(
はば
)
む。
「うっ……」
旅に出て経験を積み、力を付けてきたとは言え、まだまだ
非力
(
ひりき
)
な少女が、強力な魔物の攻撃に、徐々に押され始める。
「ううっ……ユウ、さん!」
「……嬢、ちゃん!」
「ユウ!」
三人が気力で硬直から脱し、戦線に復帰する。
敵と少女の間にホフマンが割って入り、消耗した少女をミネアが回復し、マーニャがメラミの火球を飛ばす。
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