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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二話
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なるわけですから、戦闘能力が全くないのでは役に立たないということだと思いますが」
「ふ〜ん……ところで、元に戻すってどうやってやんの?」

 はやてがアスカに質問した。
 もちろん、これが一番気になるところだろう。

「まず、闇の書を完成させ、主と管制プログラムを融合させます」
「何やて!?」
「はやて、どうした!?」

 アスカに掴みかからん勢いで車椅子に掌を叩きつけたはやて。

「そんなんあかん!闇の書を完成させるってことは、その過程で多くの人に迷惑がかかるんや!そんなことしたら……」
「ええから落ち着けはやて!おいアスカ、闇の書の魔力蒐集って、一体どんな方法なんや?」

 はやてをなだめながらアスカに聞く竜二。しかし答えたのはシグナムだった。

「一般的には、魔力を持つ生物のリンカーコア、つまり魔力源から魔力を直接抜き取るという方法が取られてきた。それが一番効率がいいからな」
「そして効率ということを考えていった結果、これまでは書が覚醒してからすぐに魔導師を襲っていきましたし……」

 シャマルが引き継いだそれを聞いてはやてが怒った理由を理解した竜二。どんな事情があろうが、そんなことをこの優しい少女が了解するはずがない。

「……それしかないんか?」
「いえ、魔力を蒐集できれば問題はないので、魔法攻撃を蒐集対象とすることも理論上では可能です。事実、これまでの書の主の中で、相手の攻撃に対応するために書の蒐集能力を盾にした人もいたことはいましたし、それに魔力を持つのは人間だけとは限りません。次元世界を探せば魔力を持つ生物もいます」

 シャマルの話を聞いて安心したはやてと竜二。

「なら、完成させるのはそれでいこう。で?」
「その後に、主が書の中の防衛プログラムを切り離すこと、だそうです。とりあえずこれで応急処置をとった後、守護騎士プログラムと管制プログラムのシステムを主のリンカーコアに移植する、ということだそうですが」
「できるんか?そんなことが。はやてに対する負荷がデカすぎじゃあ……」
「これまで闇の書の主として選ばれた人間は、皆リンカーコアが持つ最大魔力量が人並み外れて多い人ばかりでした。ですが、守護騎士を維持するために必要な魔力は、実際のところ把握できないので……」
「結局のところ、全部ぶっつけ本番ってわけか……」

 竜二のつぶやきに全員頷いたところで、竜二が一つ切り出す。

「なぁアスカ、今更なんやけどな……」
「なんでしょう?」
「このままやったらあかんのか?今のままでもとりあえず問題は何も発生してない。俺やアスカがここに来た意義はなくなるかも知れないが、今下手に動いて管理局にゴタゴタ突っ込まれたら……」

 竜二の問いにアスカは無表情で答えた。

「お気持ちは
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